自民総裁選 党青年局・女性局の公開討論会(全文1)4候補の決意表明
サイバー防御体制の構築が急務
特に大胆な危機管理投資と成長投資の必要性を今回、訴えております。少し分かりやすく、急いで着手するべき危機管理投資の例を挙げさせていただきます。今、自然災害がものすごく激甚化しています。これは水害対策、土砂災害対策、また、耐震化対策の促進はもうもちろんのことですが、送電網や通信網の強靱化もしなきゃいけません。今後の厳しい気候に耐えうる建築・土木技術の開発もしなければなりません。 そして、この気候変動の中で、やはり食料安全保障というものをきっちりと確保していくためには、新しい技術も活用した農林水産業の発展、これをしっかりと進めていかなければなりません。また、海外の送信元から日本に向けたサイバー攻撃の数、なんと1日に約13億6600万回にまで達しております。皆さまの命や財産を守り抜くために、特に医療や航空や鉄道や、そして電力、ガス、水道、金融、クレジット、こういった分野でのサイバー防御体制の構築というのが急務になってきております。 デジタル化で消費電力もずいぶん増えてまいりますので、省電力研究の促進というものも進めていきますし、電力の安定供給体制も構築いたします。とにかく政治は日本と郷土の未来を決める大切な役割を持っておりますので、もっと良い国にするために、未来への責任を果たすために、共に頑張ってまいりましょう。ありがとうございます。 牧島:続いて野田聖子候補、よろしくお願いいたします。
「こどもまんなか」で皆さんと自民党を変えたい
野田:皆さんこんにちは。野田聖子です。私は36年前、25歳のときに岐阜県議会議員に立候補いたしました。そのときに初めて演説のやり方を教えてくれたのが岐阜市連の青年部の仲間たちです。声も出なかった私の背中をたたいて、ずいぶん激しいトレーニングをしてもらったなということを今あらためて思い出したところです。 そして当然、県議会議員の選挙は複数ですから、自民党の先輩議員と戦わなくちゃなりません。公認を取ったときに、なかなか応援をしてくださる方がいない中、女性局、昔は婦人部って言ったんですけど、そのお母さんたちが同じ女やでっていって、男の先生たちの後援会を抜けてくれて、女性として母として、応援してくれたのが私の始まり始まりです。以来、36年たちました。残念ながら青年局長にも女性局長にもなれませんでしたけれども、私の心の中に常に青年局、女性局というのは大切な宝として、その成長の証しとして、今も存在しています。 青年局、女性局というのは自民党の中では少数派です。そして今、私たちが自民党を通じてやらなければならないのは、この青年局、女性局という自民党の中の少数派が日本の仲間たちに声を掛けて、最も弱い人がいつも笑顔でいられるような社会をつくることを約束しなければなりません。 私は今回、「こどもまんなか」という政策を持って、皆さんと自民党を変えたいと走っています。「こどもまんなか」、これは世界でも初めての政策です。つまり今、私たちの弱みは、世界で一番少子化、高齢化が進んだ国、それを見て世界の人たちは、投資家は、もう先行き、衰えている国に投資もしない、そして魅力も感じない、パッシングしていく。 その今のピンチをチャンスに変えるのは、少数派といわれている私たち女性、子供たち、障害を持った人たち、そしてややもすると社会の中核から外れてしまう高齢者、さらにはLGBTQという、あるにもかかわらず、その部分を、非常に迫害を受けている人たち。そういう人たちを呼び込むことができるのが、ここにいる自民党の少数派青年局と女性局です。 これからのミッションは、つらく大変なものかもしれない。でも、それをすることで、私たちは真の保守として、これからの子供たちに日本の歴史を紡ぐことが約束されます。ぜひ皆さんの力を借りたいと思います。 党の改革、いろいろ出ていますけれども、私は今回四度目の挑戦で、ようやく皆さんと同じ舞台に立つことができました。なぜ立たなかったといえば、やはり女性という少数派であり、また派閥に属さないという、そういう立場だったと思います。