小池都知事が定例会見4月16日(全文1)もう疲れたよと言わないで
「TIME TO ACT」を合言葉に
室温1℃上げますと家庭当たりのCO2は年間で約15キログラム削減することができます。1つ1つの積み重ねが、1400万人が集まりますと大規模になります。そうした小さな積み重ねが実はこの気候変動を呼んできているという、そのようなさまざまな報告などもございます。都民の皆さまや在宅勤務をされている皆さんには、換気にも気を付けながらご自宅の適温冷房を実施するなど、引き続きのご協力をお願いいたします。また、事業者の皆さんにおかれましても、テレワークの推進などによって使用していないエリアを消灯するなどのご協力もお願いを申し上げます。 クールビズ、もうすっかり定着をいたしました。一方でクールビズというのは室温に適した服装ということであるという原点をもう一度確認をしていただきたい。今申し上げましたように、4月22日がアースデイなんですね。さまざまな取り組みが世界中で行われるわけでありますけれども、その一環ですが、今夜はだいたい夜中12時ぐらいなんですが、時差の関係があるので、日本はどこを中心にするかによって違ってきますけれども、夜中の出演になりますが、今夜、国連事務総長のグテーレスさんと、それからC40のメンバーがオンラインで会議を行います。私も参加をいたしまして、東京から発信をしていく。中身は「TIME TO ACT」という、これを合言葉にしているわけで、東京から世界中のさまざまな都市へ、気候危機への行動を加速していくというメッセージを伝えていきたいと考えております。私のほうから以上、ご報告であります。はい。
経団連にどのような対応を期待するのか
日刊工業新聞:幹事社、日刊工業新聞、神崎です。2点お願いします。まず出勤者を3割に抑制という点なんですけれども、きのうのモニタリング会議で示された調査の中では、したくてもできないという声がありました。背景には経営者の意識もそうなんですけれども、取引構造における力関係のような、やっぱりお客さんが出ているのにこちらはオンラインでお願いしますって商談を言えないっていうようなこともあるように感じるんですけれども、本日会談が予定されている経団連に対してはどのような対応を期待されますでしょうか。 小池:午前中は同友会の皆さんとオンラインでお願いをいたしました。もうすでに経済界では、おいおい、3割に減らせと言ってるよみたいな、ちゃんとそれは伝わっているということでございました。企業の中には、特に大企業は、中には9割ずっとやっていますという、そういう会社もあります。一方で今お話のように、業態によっては、また子会社、孫請け、その他、そういったことについてはなかなかそうはいかないんです、というお話も聞くわけです。 一方できのうのモニタリング会議で、奈良先生という東京iCDCのリスクコミュニケーションのチームの一員でいらして、今回、都民1万人アンケート調査っていうのをしていただいて。そうするとテレワークはしたくても上司が許さない、これ、本当にクールビズのときと一緒なんです。 面白かった記憶として、興味深かった記憶として、クールビズっていうのは失礼に当たるっていうのでなかなか進まなかったんですね。ところがそれは気候変動対策だっていって、話がそちらで、むしろ環境に熱心だ、今SDGsにしてもESGにしても、環境に熱心かどうかでいい会社かどうかっていうのが格付けされちゃうんですね。それは私は、クールビズを始めたときも、各社お願いをしましたら途中から企業の玄関のときに、ただ今クールビズ実施中っていう、そういうポスターが張られだしたんですね。わが社は気候変動に熱心に取り組んでいますというのを、むしろそれを正面に出すようになって、ある種、クールビズは記号化したんだろうと思います。 【書き起こし】小池都知事が定例会見4月16日 全文2に続く