「宣言」9都道府県に拡大 菅首相が会見(全文1)期間は今月末まで、後の対応はその時点で判断
オリパラ、秋への延期論をどう考える?
時事通信:時事通信の大塚です。東京オリンピック・パラリンピックについてお伺いします。与野党では秋に延期してはどうかという提案があります。ワクチン接種も秋にはかなり進むと思われます。総理はこの秋への延期論についてはどうお考えでしょうか。 菅:まず現在の感染拡大を食い止めるために全力を尽くします。また東京大会についてはIOCは7月からの開催をすでに決定しておりますが、開催に当たっては選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じて、安心をして参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていく。ここが責務だというふうに思っております。 こうした対策を徹底することで、国民の命と健康を守り、安心・安全の大会を実現することは可能と考えており、準備を進めていきたい、こういうふうに思います。 司会:それでは奥の列でフリーランスの大川さん、どうぞ。フリーランスの大川さん、どうぞ。失礼しました。
福祉従事者への接種拡大は考えているのか
大川:フリーライターの大川興業総裁、大川豊です。菅総理、尾身会長、連日のコロナ対策、お疲れさまです。あと手話通訳の方、よろしくお願いします。 ワクチン接種についてお伺いいたします。実は障害者施設においては福祉従事者の方がコロナを持ち込んでクラスターを発生させるということが起きております。ですので、今、高齢者について第3番目の接種を福祉従事者の方にも拡大を考えられていますでしょうか。そうしないと、北海道においては飲食よりも福祉施設のほうが感染者が増えているという状況があります。 あと尾身会長に、演劇、劇場、スポーツ観戦において、実はお客さまはスポーツ観戦の前後まで協力をいただいています。ですので、それを含めた医学的エビデンスの実験をしていただいて、オリンピック・パラリンピックで世界に安心していただくようなことは、お考えはありますでしょうか。以上、よろしくお願いいたします。 菅:まず私から答えさせてください。ワクチン接種については7月末を念頭に高齢者への2回目の接種を終わらすとともに、来月をめどに高齢者の接種の見通しがついた市町村から、ご指摘いただきました知的障害者の方を含めて接種を開始し、さらに広く一般の方への接種も進めていきたい、このように思っています。いずれにしろ、その見通し、高齢者の接種に見通しがついたら、そうした福祉施設の方もそこは考えられる、このように思っております。そのあとに広く一般の方に接種も進めていきたいというふうに思います。 私、冒頭申し上げましたように、やはりこのワクチンは1人1人の命を守る切り札だと思っております。ワクチン接種の加速に向けて、政府を挙げて全力で取り組んでいきたい、こういうふうに思います。 【書き起こし】「宣言」9都道府県に拡大 菅首相が会見 全文2に続く