岸田文雄首相が就任会見(全文2)東北の復興なくして日本の再生なし
復興が軽んじられているのではないか
福島民友新聞社:福島県の福島民友新聞の桑田と申します。よろしくお願いいたします。東日本大震災からの復興についてお聞きいたします。総理は組閣に当たり、復興大臣と沖縄・北方担当大臣を兼務させました。これまで復興大臣は復興関連の国務以外は兼務しておらず、福島県をはじめとする被災地からは震災から10年が経過し、復興が軽んじられているのではないかという懸念の声が早くも出ております。今回の人事の狙いと、東京電力福島第一原発で発生するALPS処理水や、福島の帰還困難区域の再生といった残された課題にどのように取り組まれるか、ご決意をお聞かせください。 岸田:はい、すいません。まず、復興を軽んじているんではないか、こういったご指摘をいただきました。それはまったく当たらないと私は思っています。この新内閣における基本方針においても確認をしていますし、再三、新内閣におけるさまざまな取り組みの文書において強調させていただいておりますが、東北の復興なくして日本の再生なし、この原点、これは再三強調しておりますし、これからも変わらないと確信をしております。 そして、兼務をさせているではないか、こういったご指摘がありました。確かに西銘大臣、沖縄の出身ということで兼務をしていただきましたが、西銘大臣はこれまでも国土交通委員長、あるいは国土交通大臣政務官、この復興に関わる政策課題において豊富な経験、あるいは実績を積んでこられた人物です。間違いなく復興においてもその手腕をしっかり発揮してくれると確信をしておりますし、そしてご指摘のような地元の皆さんの不安や指摘については西銘大臣自身が自らの活動において、そういったことは当たらないということをしっかり証明してくれる、こういった人物であると確信をして任命をさせていただきました。ぜひ復興、東北の復興なくして日本の再生なし、この政府にとって今の内閣においても重要な課題をしっかり掲げながら、西銘大臣にもしっかりと成果を上げてもらいたいと思っています。以上です。 司会:では前列の、では大塚さん。 【書き起こし】岸田文雄首相が就任会見 全文3に続く