岸田文雄首相が就任会見(全文2)東北の復興なくして日本の再生なし
感染状況が落ち着いている時期に衆院選を行いたかったのか
共同通信:共同通信の吉浦と申します。よろしくお願いいたします。衆院選の日程のことで確認させていただきます。今回、衆院選の日程を今月19日公示、31日投開票と、10月中に収まる形で考えられました。これは新型コロナウイルスの感染状況が今、落ち着いているというこの時期に実施したいというお考えもあったのでしょうか。また、秋篠宮さまの長女、眞子さまがご結婚される26日に公示日などが重ならないようにというような配慮があったのかどうかも併せてお聞かせください。 岸田:はい。まず今回先ほど表明させていただきました選挙日程を決定させていただきましたのは、何よりも衆議院の任期は10月21日です。ですので衆議院議員の空白、これをできるだけ短くしなければいけない、これは当然のことだと思います。そして先ほど申し上げたようにこれから本格的にコロナ対策、あるいは経済対策、進めていかなければいけない、その際にまずは国民の皆さんに岸田に任せていいのかどうか。これをしっかりとご確認いただき、そうした国民の皆さんの意思、思いをしっかり背景に、思い切ってこうしたコロナ対策、そして経済対策、行うことができないか、そういった思いから日程を決めさせていただいた、こういったことであります。 コロナが広がっていないうちに選挙をやることを考えたかどうかという質問でありますが、国民の皆さんに貴重なご判断をいただくわけですから、コロナの状況も当然念頭に置いて、より国民の皆さんに選挙に向けてしっかりとした思いを表明していただける、こういった環境は大事であると思います。ただ、先ほど申し上げましたことが最大の目的であるということは、申し上げさせていただきたいと思っております。 司会:篠原さん。
最も重要視する政策は
テレビ東京:テレビ東京の篠原です。よろしくお願いします。岸田総理の政策、大変多方面にバランスの取れた政策であるという評価の一方で、総花的ではないかという指摘もあるわけですね。岸田総理として最も重要視する政策、これは必ずやるぞという政策はなんなのかということを教えていただきたいのと、また直近の菅政権や安倍政権と、岸田政権はここは違うんだというところについてお考えをお聞かせください。 岸田:はい。まず、これは再三申し上げているんですが、私として重要視する政策、3つあります。1つ目は言うまでもなく新型コロナ対策であります。2つ目は先ほども紹介させていただきました新しい資本主義、これからの日本の経済、成長と分配の好循環をつくることによって経済の持続可能性、しっかり追求していきたい、こういったことであります。そして3つ目が、これも冒頭申し上げましたが、3つの覚悟に基づく外交安全保障政策、この3点が重要な課題であると思っています。 新しい資本主義については、先ほども申し上げさせていただきましたが、例えばコロナ対策ということを考えましても、ぜひ国民の皆さんに対する納得感がある説明、これをしっかりと行っていく、そしてさまざまな対策を考える際に絶えず最悪の事態を想定する、これが危機管理の要諦であると思いますので、そういった発想でしっかり対策を行っていきたいと思っています。 そしてコロナ対策においては、何よりも国民の皆さんの協力なくして結果を出すことはできません。よって、国民の皆さんに協力していただくために、まずしっかりとした納得感をしっかりと感じていただかなければいけない。そのためにも丁寧な対話、これが重要であると考えています。ぜひ、多様な国民の皆さんの声をしっかりと伺いながら、それを形にする、政策に反映していく。こうした信頼とそして共感の得られる、これを実行していきたいと思います。 違いということですが、私自身は今申し上げた、しっかりとした政治を進めることによって私の特色を出していきたいと思っています。 司会:それでは桑田さん。