選挙の低投票率の要因「政治不信ある」 岸田首相「国民の信頼取り戻さねば」
岸田文雄首相は、岸田内閣の発足を受け4日、記者会見し、記者から直近の国政選挙で投票率が低い水準である理由について「政治不信に原因はないと考えるか」などと問われた。これに対し、岸田首相は「私は政治不信も(要因として)あると思っている」と答えた。 【動画】「丁寧な説明」「丁寧な対話」 岸田首相が就任会見
岸田首相は「多くの方々がコロナ禍で苦しんでいる。私も総裁選に至るまでの1年間、多くの国民の皆さんの切実な声を小さなノートに書き留めながら話を聞いてきた。その中で、自分たちの声が政治に届かないとか。政治の説明が国民に響かないとか、こういった声もたくさんあった」と説明。「民主主義の根幹である国民の信頼をしっかり取り戻さなければいけない、こういった危機感を私も持ち、総裁選にも挑戦した」とも続けた。 そして、「納得感ある説明、対話、丁寧で寛容な政治。こういったことを進めることによって国民の信頼感をしっかり取り戻し、選挙投票率にも影響してくる。こうした(好循環の)流れを作っていきたい」と訴えた。 また、新型コロナ感染者、DV被害者らを念頭に「絶えず最新の技術もしっかりと念頭に置きながら、何ができるのか不断に考えていく、こういった姿勢は大事なのではないかと思っている。国民の声を聞きながら、選挙(で)より多くの皆さんに投票に行ってもらえるような体制をしっかり作っていきたい、そういった大きな方向性は大事にしていきたい」と結んだ。