「怖がって誰も立候補しないかも」立花孝志氏、南あわじ市長選に出馬表明で“不戦勝”匂わせにネットに広がる危機感
11月20日に「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首がXを更新した。そこで、出馬を表明している兵庫・南あわじ市の市長選挙について、こうつづっている。 【写真あり】「NHKが映るテレビ」に食いつこうとする立花孝志氏 《南あわじ市 市長選挙 今のところ、立候補予定者1人だけやん! 前回も、前々回も、立候補1人で選挙無かったから、今回も選挙なしで当選出来ないかな? でも、南あわじ市の有権者は投票したいよね》 現職の守本憲弘(かずひろ)市長は、11月17日に投開票された兵庫県知事選挙で、前尼崎市長の稲村和美氏への支持を表明した「22市長」のひとりだ。2017年の初当選、2021年の2回めの当選は、ともに守本市長以外に候補者がおらず、無投票で決着していた。 そんななか、兵庫県知事選挙にも出馬した、立花氏の突然の出馬表明。そして、対抗馬がまだいないことから“不戦勝”の可能性を匂わせている立花氏に対して、Xでは 《嫌がらせや脅迫を受けるから誰もいないのかな?選挙が壊されている》 《今回の選挙で怖がって誰も立候補しないかも マジで誕生?》 《立花氏に対抗したい人など居ないので、このまま市長になる可能性が》 こういった危機感を覚える人が多いようだ。 立花氏の政治活動といえば、兵庫県知事選挙で、斎藤元彦知事のパワハラ疑惑によって開かれた兵庫県議会調査特別委員会(百条委員会)の奥谷謙一委員長に対し、自宅前でおこなった演説が問題視されている。 政治担当記者はこう話す。 「インターネット上に拡散されている動画からは、立花氏が奥谷氏の自宅に向かってスピーカーを向けて『出てこい! 本当に!』と怒鳴る様子や、聴衆の前で自宅チャイムを鳴らし『あまり脅しても、奥谷さんに自死されたら困るので、これくらいにしておきます』と発言する様子などが確認できます。 こういった行為を受けて、11月18日に会見をおこなった奥谷氏は、立花氏から脅迫を受けたと主張。自宅にいた母親を事前に避難させていたそうですが、帰宅後の母親の様子について、奥谷氏は『怖かったんだろうと思いますけど、涙を流すこともあった』と明かしていました」 こういった立花氏の行動に恐怖を覚える候補者がいるのは無理もないが、南あわじ市長選に候補者が現れていないのは、それだけが理由ではないだろう。 「立花氏が息巻いている南あわじ市長選ですが、2025年1月19日公示です。守谷市長は何もなければ、3選を目指して出馬するはず。立花氏の意思表明が早すぎただけかもしれません」(同前) 今度の市長選が、人口約4万人の南あわじ市を揺るがすのだろうか。