「NHKとSTARTOが揉めたから、紅白にSnow Manは出ない」…紅白「旧ジャニの出演なし」に騒ぐ人たちの“大きな誤解”。出演ゼロとなった「本当の理由」
毎年この時期に話題となる、NHK「紅白歌合戦」の出演者発表。今年は、旧ジャニーズ事務所からタレントマネジメントを引き継いだSTARTO ENTERTAINMENT(以後STARTO)の契約タレントが1人も出演しないことが、特に話題になっている。 【画像】Snow Manはダメなのに、“彼ら”が出るのは「ダブルスタンダード」? 10月20日にNHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」が放映されて以降、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)とNHKの関係が悪化しており、紅白へのタレントの出演交渉が難航し、出演がなくなる可能性もある――という報道が目に付くようになっていた。
そして11月19日、NHKから出演者の発表があったが、報道に違わず、STARTO契約タレントの出演者はゼロであった。 しかしながら、「出演者なし」を伝える大半のメディアの報道内容はピント外れに見える。STARTOのタレントが出演しない理由は、多くの報道とは別のところにあると考えられるからだ。 ■「STARTO」と「SMILE-UP.」は別もの おかしな報道がなされている背景には、メディアが旧ジャニーズ事務所で、故ジャニー喜多川氏被害者への補償業務を行っているSMILE-UP.と、同社からタレントマネジメント業務を引き継いだSTARTOの区別がついていない、あるいは、両社が同一のものとミスリードしようとしている点にある。
少しばかりややこしいので、簡単に整理しておきたい。ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、ジャニーズ事務所は2023年10月に社名をSMILE-UP.へと変更し、被害者への補償業務に特化することを発表。 さらに、2023年10月にはSTARTOが新たに立ち上がり、旧ジャニーズ事務所に所属するタレントのマネジメント業務はこちらが引き受けることとなった。 一方、NHKはジャニーズ事務所所属タレントとの新規起用を終了、これまで多数ジャニーズタレントを起用してきた紅白歌合戦への出演もなくなった。2024年度4月の改変では、STARTOのタレントが出演する8番組を終了、以後、所属タレントの出演はゼロとなっている。