安倍首相が会見 辞意を表明(全文3完)政権を私物化したつもりはない
政権の私物化批判をどう考えているのか
西日本新聞:西日本新聞社の川口と申します。歴代最長の政権の中で、多くの成果を残された一方で森友学園問題や加計学園、「桜を見る会」の問題など、国民から厳しい批判にさらされたこともあったと思います。コロナ対策でも政権に対する批判が厳しいと感じられることも多かったと思うんですが、こうしたことに共通するのは政権の私物化という批判ではないかと思います。こうした指摘は国民側の誤解なんでしょうか。それについて総理がどう考えられるか、これまでご自身が振り返って、もし反省すべき点があったとしたらそれを教えてください。 安倍:政権の私物化はあってはならないことでありますし、私は政権を私物化したというつもりはまったくありませんし、私物化もしておりません。まさに国家、国民のために全力を尽くしてきたつもりでございます。その中でさまざまなご批判もいただきました。また、ご説明もさせていただきましたが、その説明ぶり等については反省すべき点もあるかもしれないし、そういう誤解を受けたのであれば、そのことについても反省しなければいけないと思いますが、私物化したことはないということは申し上げたいと思います。 司会:それでは最後の質問をさせてもらいます。後列の真ん中の女性の方。
首相として五輪を迎えられないことへの率直な思いは
報知新聞社:報知新聞社の【*クツ 00:59:28】です。東京五輪・パラリンピックの開催の影響についてお伺いいたします。総理は新型コロナウイルスの感染拡大後も来夏の大会開催に強い意欲を示してこられましたが、このタイミングでのご自身の辞任による開催判断、可否の影響や、また来年の夏に予定どおり大会が開催された場合、首相として五輪を迎えることができないことへの率直な思いをお聞かせください。 安倍:世界のアスリートが万全のコンディションでプレーを行い、そして観客の皆さんにも安全で安心な大会を目指していきたいと思います。IOCや大会組織委員会、また東京都とも緊密に連携しながら、先般策定されましたロードマップに示された手順に沿ってしっかりと準備を進め、開催国としての責任を果たしていかなければならないと、こう思っておりますし、私の次のリーダーも当然、その考え方の下に目指していくんだろうと思います。もちろんそのためにさまざまな、やらなければならないこともあるんだろうと思っています。 司会:それでは以上をもちまして、本日の総理記者会見を結ばせていただきます。皆さま、ご協力ありがとうございました。 安倍:どうもありがとうございました。 (完)【書き起こし】安倍首相が会見 辞任を表明