安倍首相が会見 辞意を表明(全文2)次の総裁選に影響力は行使しない
安倍晋三首相は28日午後5時、官邸で記者会見を行い、辞意を表明した。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「辞任の意向と報道 安倍首相が午後5時から記者会見(2020年8月28日)」の会見開始時間に対応しております。 【動画】辞任の意向と報道 安倍首相が午後5時から記者会見 ◇ ◇
政権のレガシーだと思う成果は
読売新聞:読売新聞の今井です。先ほど総理、結果を出すことに全身全霊を挙げてきたとおっしゃいましたが、歴代最長となった在任中に成し遂げたことの中で、ご自身、これは政権のレガシーだと思われるものがありましたら挙げていただけないでしょうか。また、先ほど、やり残したこととして憲法改正、北方領土問題、拉致問題を挙げられましたが、後継の首相に期待したいこと、託したいことありましたら併せてお願いします。よろしくお願いします。 安倍:まず、レガシーというお尋ねでございますが、まさにこれは国民の皆さまがご判断いただくのかなと、また歴史が判断していくのかなと、こう思いますが、7年8カ月前、政権が発足した際には、あのときはまず「東北の復興なくして、日本の再生なし。」東北の復興に全力を挙げるということを申し上げて取り組んでまいりました。また経済においては働きたい人が働くことができると、働く場をつくる、それを大きな政策課題として掲げ、20年続いたデフレに「3本の矢」で挑み、400万人を超える雇用をつくり出すことができました。成長の果実を生かしまして保育の拡充、また幼児教育・保育の無償化等を行いました、高等教育の無償化も含めてですね。そして「働き方改革」や「一億総活躍社会」に向けて大きく一歩を踏み出すことができたと思っています。
自由で公正な経済圏をつくり出せた
また外交、安全保障におきましては集団的自衛権に係る平和安全法制制定をいたしました。助け合うことができる同盟は強固なものとなったと思います。米国の大統領の広島訪問がその中で実践できたのでございますが、こうした日米同盟を基軸として、地球儀を俯瞰する外交を展開する中において、例えばTPP、あるいは日EUのEPA、日米の貿易交渉もそうですが、日本が中心となって自由で公正な経済圏をつくり出すことができたと思っております。これも全て国政選挙のたびに力強い信任を与えていただいた国民の皆さまのおかげでございまして、心から感謝申し上げたいと思います。 同時に今、ご質問をいただいた拉致問題、あるいは日露平和条約の問題、そして憲法改正。どれも大変大きな課題であります。歴代の政権が挑んできた課題であります。残念ながらそれぞれ課題が残った、痛恨の極みでありますが、どれも自由民主党として全力で取り組んでいくということをお約束している課題、政権としてだけではなくて、党としてもお約束をしている課題でございますから、次の新たな強力な体制でしっかりと取り組んでいただくことを期待しています。 司会:それではこれから幹事社以外の皆さまからご質問を頂戴します。ご希望される方、ご希望の意思表示は発声ではなくて挙手でお願いいたします。私が指名いたしますので、近くのマイクにお進みいただきまして、所属とお名前を明らかにした上で質問をお願いいたします。希望者、される方が多いと思いますので、幹事社の場合と違いましておひと方1問でお願いいたします。それではどうぞご質問される方は挙手をお願いします。じゃあ星野さん。