「最後まで斎藤さんに配慮してもらいたかった」PR会社社長にあふれる憤慨…希望に満ちた「チャレンジングな1年」からの暗転
11月25日、再選を果たした兵庫県の斎藤元彦知事は、東京・永田町にいた。 「政府主催の全国都道府県知事会などに出席するため、上京していました。同時期に兵庫県庁では、斎藤氏のパワハラ疑惑を追及する百条委員会の開催が予定されており、それを欠席しての参加ですから、SNSでは疑問の声も出ています。 【写真あり】エルメスのバーキンを持つ折田氏 しかし、それ以上に斎藤氏に疑問の目が注がれているのが、選挙活動を手伝ったとされているPR会社の『公職選挙法』違反疑惑です」(政治担当記者) 騒動の発端は、PR会社「merchu」(兵庫県西宮市)の代表・折田楓氏が、11月20日、ブログサイト『note』で公開した《今回広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたいと思います》などの記述だ。 「公選法では、選挙活動で報酬を支払える対象は事務員やウグイス嬢、手話通訳者らに限定されますから、仕事としてSNS運用を請け負い、報酬を得ていれば、同法に違反する疑いがもたれます。当然のことながら、折田氏に疑惑についての説明責任があります。 折田氏への接触に成功したANNによると、取材に対して『(弁護士から)答えるなと言われています』と語ったようです」(前出・社会部記者) 記者団の取材に応じた斎藤氏は、この疑惑について「(PR会社に)ポスターの制作などを70万円ほど支払って依頼した」「SNSについては(斎藤氏)本人、斎藤事務所が主体的にやっており、(PR会社の代表は)ボランティアとして個人で参加された」などと語っている。 斎藤氏が最初に兵庫県知事に当選したのは2021年のことだ。その後、折田氏は兵庫県政で重用されてきた。自身のInstagramでも、《令和4年度は兵庫県から、#地方創生戦略委員 に加えて#eスポーツ検討委員 の役職まで拝命し、私にとってもチャレンジングな1年でした》(2023年4月3日)と投稿している。 また、2024年7月に県が創刊したタブロイド紙「MIMOZA PAPER」では、企業トップ対談という企画で大々的に登場している。県政に関わっていくなかで、今回の選挙にも関与することになったのだろうが、どこかに油断があったのかもしれない。 SNSでは、折田氏に対して、 《会社のPRしたいのは分かるが、最後まで斎藤さんに配慮してもらいたかった》 など不信の声も集まっている。 斎藤フィーバーは、起きたものなのか、それとも戦略的に “起こされたもの” なのか――。折田氏の口から真相が明かされることを待つほかなさそうだ。
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