安倍首相が会見 辞意を表明(全文3完)政権を私物化したつもりはない
平和問題とどう向き合ってきたか
記者2:【***新聞社 00:46:05】のシタクボです。総理、お疲れさまでした。先ほどのごあいさつの中でお伺いしたいことがありました。レガシーの中で、オバマ大統領の広島訪問を挙げられたと思うんですけど、この中でちょっとお伺いしたいのが、今年は被爆75年、終戦75年であらためて国民の多くが平和の大切さをかみしめた1年であります。総理は多くの被爆者の方々と会い、また戦争で家族をなくなった方々の声に耳を傾けられてこられました。そのことはどのように総理の胸に響きましたか。任期中には平和安全法制、安全保障関連法などで国民の世論を二分するところもありましたが、あらためてご自身がどのように平和問題と向き合ってきたか、また次の政権に平和であったり、反戦であったり、核兵器廃絶であったり、託していくような使命があればどのようにお考えか教えてください。 安倍:まず核兵器の廃絶、これは私の信念であり、日本の揺るぎない方針でもあります。当然この方針は次の政権でも引き継がれていくものだろうと、こう思います。平和の問題であります。残念ながら世界でまだ、さまざまな地域で戦闘が起こり、戦闘に巻き込まれる方、子供たちもいます。それをいかになくしていくかという問題でありますが、まさに世界が協力をしながら平和をつくりだしていくという努力をしなければいけませんし、平和を維持していくという努力もしなければいけません。 と同時に、残念ながらわが国の、まさに近くに、核開発を進め、日本を射程に収めるミサイルの開発を進めている北朝鮮もそうです。そうした国からしっかりと日本を守り抜いていかなければなりません。そのためにこそ、まさに日米同盟はあるわけでありまして、同盟の絆を強くすることによって、日本を攻撃しようという気持ちには、相手をさせないということにつながっていく、つまり抑止力になっていくわけでありまして、いわば抑止力というのは、これは戦争するためのものではなくて、戦争を防ぐためのものでもあります。そうした努力もしながら、また核の廃絶についても核兵器国と非核兵器国の橋渡し役を日本が行いながら、唯一の戦争被爆国として核の廃絶に向けた努力を重ねていかなければならないと思っています。 司会:はい、次のご質問。はい、【オオイタ 00:49:08】さん。