国民に「感謝」と「お詫び」 安倍首相、会見で一礼
安倍首相は28日、持病の再発などにより職務遂行が難しくなったことなどから辞任する意向を表明した記者会見で、国民に対し感謝とお詫びの気持ちを表し、一礼する一幕があった。 【動画】安倍首相が辞意を表明 持病再発「総理の地位にあり続けるべきでない」
午後5時に官邸で始まった会見。安倍首相が白いマスク姿で現れると、一斉にカメラのシャッター音が鳴り響いた。 会見冒頭、安倍首相は新型コロナウイルスや、安全保障に対する政府の対応について説明。その後「私自身の健康上の問題についてお話させていただきたい」と述べ、6月の定期健診で持病の持病の潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)の再発の兆候があると指摘されたこと、7月中頃から体調に異変を感じたこと、8月上旬に再発が確認されたことなどを語った。 そして、「国民のみなさまの負託に自信をもって応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断した」と辞意を表明した。 安倍首相は第二次政権発足からの7年8か月を振り返り、「さまざまな課題にチャレンジしてきた。残された課題も残念ながら多々あるが、同時にさまざまな課題に挑戦する中で達成できたこと実践できたこともある。全ては国政選挙のたびに力心強い信任を与えてくださった、国民のみなさんのおかげ。本当にありがとうございました」と支援者に感謝の意を表明した。 続けて「そうしたご支援をいただいたにも関わらず、任期を後1年残し、他のさまざまな施策が実践途上になる中、コロナ禍の中、職を辞することとなったことについて、国民の皆さんに心より、心よりお詫び申し上げます」と述べ、一礼した。