欧米では、“船”に対して 深い「リスペクト」がある、だから「靴」を“脱いで”乗る! 『 “プロ”が語った 「ボート遊び」!』 海に囲まれた日本で 「マリン文化」を 育てたい! (インタビュー第1回)
日本人は「時間を遊べない民族」
―― アメリカに取材に行くと、湖などで楽しそうに家族で遊んでいる人たちをよく見かけます。 それを見るたびに、羨ましいと思っていました。 吉原 日本人は「時間を遊べない民族」だと思うんです。 マイアミあたりからチャーターボートで、ハーフデイでだいたい600~700ドル。フルだと1000~1200ドル。マリーナに朝来て、お父さん、お母さん、娘、息子の一家4人で船をチャーターしていく。 これが日本だったら、沖縄に行って10万円、15万円払って、家族で船をチャーターして遊ぶかっていったら遊ばないですよね。 価値観が違いなんですけど、アメリカでは「家族でこんなに楽しい思い出ができて、写真も撮れて、なんてハッピーなんだろう」って、彼らはそういう発想なんです。 金額が高いか安いかではなくて、「自分たちが満足したか」どうかで、それがたまたま10万円かかったというだけでしかない。 ―― いろいろとお話を伺っていると、日本は吉原さんのようなプロフェッショナルに巡り合っていないから遊び方が分からないのに、手間暇がかかる船を買っているからやめると思います。 吉原 日本人って、遊ばせてもらうことに慣れていない。そこはステップアップさせるべきではなかろうかと思っています。 「船で遊ぶこと」を最初にキチンと教えてあげれば、やめることはありません。それをするのが僕らの役割だと思っています。
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