一晩中 沈まずに 琵琶湖に浮いていた理由は、国が認定した「ライフジャケット」を着用していたから! 認定品以外では“沈んでいた”かもしれない?【琵琶湖・「水上バイク」 遭難事故】
水の流れが明暗を分けた「琵琶湖・水上バイク 遭難事故」。命を救ったのは 「ライフジャケット」だった
今月22日 午後4時半ごろ、大津市北小松の琵琶湖岸にあるマリーナから出航した、男女2人で乗った水上バイクが「帰ってこない」と警察に届け出があり、警察と消防が捜索していた。 この日の琵琶湖は風が強く、大きな波が立っていた。 何らかの事情で水上バイクに乗っていた2人は落水し、琵琶湖に放り出されたという。 その際、2人は別々になってしまい、女性の落水した場所は岸方面に流れがあったお陰で、自力で岸に戻ることができた。 午後11時ごろ、マリーナ近くの湖岸に自力で辿り着いた女性を近所の住民が発見し、警察に通報。無事に救助された。 逆に 男性は、沖合に向かって流された。 そのため、一晩中 湖に浮いていたという。 翌23日 午前10時半ごろに、マリーナの関係者が琵琶湖の真ん中付近で浮いていた男性を発見し、無事に救助された。 幸いにも2人にケガはなかったが、同じ水上バイクに乗っていたにも関わらず、水の流れひとつで、女性は自力で岸に泳ぎ着き、男性は一晩中、湖に浮かぶことになってしまった。
2人の着用していた「ライフジャケット」は JCIの認定品
この事故について本誌は、管轄の滋賀県警大津北署だけでなく、救助したマリーナの関係者からも、直接 話を聞くことができた。 マリーナ関係者によると、救助された2人は、共に「JCI認定」のライフジャケットを着用していたという。 さらに女性はウェットスーツを着用していたが、男性はラッシュガードと短パン姿であった。 前出のマリーナの関係者は、「今の琵琶湖の水は冷たい。男性は体格が良かったため、何とか一晩持ちこたえたと思います。これが痩せた人だったら、命の危険があってもおかしくなかった」と語ってくれた。
「水上バイク」に乗る場合、国が認定した「ライフジャケット」の着用が、法律で義務付けられている!
今回、男性が一晩、琵琶湖に浮いていられたのもライフジャケットのおかげだ。 ライフジャケットが命を救ったといっても過言ではない。 ライフジャケットにもさまざまな種類がある。 「水上バイク」に乗る場合には、JCIが認定した「ライフジャケット」を“着用しなければいけない”と、法律で義務付けられている。 参考までに「認証マーク」付きのライフジャケットは、「水中で浮き上がる力(浮力)が7.5kg以上ある」こと、「顔を水面上に維持できる」ことなど、いくつもの厳しい検査に合格したものだけに付けられる。 そのため、ショッピングモールのアウトドアグッズ売り場などで、安価で売られているものには、たいてい認証マークは付いていない。 認定品にはマークが必ず付いているので、確認してから購入するようにしよう。 「水上バイク」用のライフジャケットは、厚みがあって落水等の衝撃から体を守ってくれる。 他のマリン用と比べて 大きくて嵩張るが、着用時の安心感は高い。 だからこそ、水上バイクの上級者は 必ずライフジャケットを着用する。経験者ほど「何が 起こるか 判らない」と 考えている。
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