河野・岸田・高市・野田4氏が共同会見(全文1)総裁選最大の争点は?
国民に広く意見を求めねばならない
野田:そもそも総裁選ではこのこと、皇位について議論するべきではないと。これは憲法上やはり国民が主権ということで、自由民主党がこういう議論をするべきではないと、個人の意見を言うべきではないという立場に立っています。しかしながら、私の立場から申し上げれば、誤解されていることの1つに、私は基本的にジェンダーを推進している、女性の活躍を推進している政治家の1人です。それと女性・女系天皇とリンクさせている方がいますけれども、それはまったく別々の領域だというふうに皆さんにはご承知いただきたいと思っています。 その中で男系男子を続けていくこと、これが天皇の唯一無二、ユニークネスを保持していくことであるということに踏まえて、ただ、戦後さまざま、その男系男子を続けていくには難しい状況に今なっているということも事実なんです。ですからこれは国民に広く、やはり意見を求めていかなければならないし、そのためにあらかじめ、その議論を閉ざしてはいけない。さまざまな選択肢を国民に届けていくことが大事だとするならば、その1つの選択肢として、女系天皇というのは含まれると私は理解しています。 憲法改正につきましては、もう当然、自民党の国会議員、というよりも法律そのものは常に改正すべきものというのが立法府の一員としての矜持であります。時の人が作った、その時代の背景の法律が今、通用するかどうかというと否であります。ですから当然、憲法改正はするという前提に立ちながらも、内容については基本的には党の人間ですから、先ほどお話があった4項目については了承しているものの、あれから、この起案ができたのは実は自民党が野党のときだったと思います。ですから野党から与党に代わって、世界情勢も大きく変わる中で、やはり国民発意で、本当に国民が憲法のこういうところが自分たちの暮らしや地域社会や地方自治体を抵触するんだという、そういうアクションを聞き出していくのも与党・自民党の仕事ではないかと思います。項目にこだわらず広く、憲法改正については国民の皆さんの意見をいただきたいと。 余談ですけれども、今の憲法改正の中には、今の日本で使われてない日本語もたくさんあるということで、国民に分かりやすい、まず憲法をお示しすることが肝要かと思います。 【書き起こし】河野・岸田・高市・野田4氏が共同会見 全文2に続く