河野・岸田・高市・野田4氏が共同会見(全文2)森友問題は再調査するのか?
自民党総裁選への立候補を届け出た河野太郎行革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4氏は17日、共同記者会見を行った。 【動画】河野・岸田・高市・野田4氏が共同記者会見(2021年9月17日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【自民党総裁選】河野・岸田・高市・野田4氏が共同記者会見(2021年9月17日)」に対応しております。 ◇ ◇
有識者会議の取りまとめを尊重したい
河野:126代続いている日本の伝統を次の世代に受け継いでいくというのが、これは非常に重要なことだと思っております。現在の有識者会議が非常に堅実な議論をしてくださっておりますので、私はその有識者会議が今後、最終的に取りまとめられるであろうものを尊重していきたいと思っております。 ただ、世の中に広く共感をいただくことが大事ですから、われわれが守ろうとしているものはなんなのか、というのを世の中に丁寧に説明していく必要があると思います。いろんな世論調査を見ると、男系とは何か、女系とは何か、女性とは何かということがしっかりと伝わっていないアンケートになっていたりということがありますから、この126代、何を受け継いできたのかということを広く国民の皆さまにご理解をいただく努力というのは、やっていかなければいけないと思います。 自民党が4つ、自衛隊、緊急事態、合区、それから公の支配に服する教育。この4つを項目として挙げております。もちろん野党にもいろんな提案があるでしょうから、そういうものを持ち寄って国会でしっかりと議論をし、なるべくまとまったものから進めていくというのが大事なんだろうと思っております。 野田(毅):どうぞ3問目お願いします。
係争中につきコメントすべきでない
東京新聞・中日新聞:幹事社の東京新聞・中日新聞の山口と申します。よろしくお願いします。第2次安倍政権とそれに続く菅政権では、説明責任という点において国民の間に強い不満ですとか批判が広がっています。そこで質問ですが、説明しない政治の象徴である森友問題を再調査するのかしないのか、明確にお答えください。またその理由も併せて述べていただければと思います。 もう1点ですが、新型コロナウイルス感染症対策では、ゼロコロナなのか、または経済との両立を目指すのかどうかお考えをお願いいたします。その際、消費税増税などコロナ増税も検討するのかお聞かせください。よろしくお願いします。 高市:私ですか。まず森友問題についてでございます。これは本当にご遺族のお悲しみに思いをいたしまして、心よりお悔やみを申し上げます。まずはこれ、文書の改ざん、それからパワハラ、これはあってはならないことでございますから、もう全府省庁、徹底してこれを根絶する、こういった改革に取り組んでまいりたいと思っております。 再調査の部分でございますけれども、私め、現在、ご遺族が国などを相手取って、確か提訴していらっしゃると、そういう状況にあると思っておりますので、この点についてはコメントができない、するべきではないと考えております。 それからもう1つはコロナと経済の話でございますけれども、まったくゼロコロナというのは難しいと思います。これは科学的な知見を私が持っているわけではございません。テレビなどで専門家がおっしゃっているお話を聞きますと、今年でもう全部、完璧に終息してまったくなくなるというものでもなく、また変異株の出る可能性もあり、何年か掛かってしまうかもしれない。こういう話もございますので、まったくゼロっていうのは難しい問題なんだろうなと思っております。その上でまずは治療薬やワクチンの接種もしながら、できるところから経済を動かしていくと。そして私たちはこれからも当分マスクを着けていかなければならないと思います。 そして先ほど、ちょっとアメリカが、わりと税収が増えたという話もいたしましたけれども、あれは増税によるものではなく、経済が動き出したということでございます。やはり現在のコロナ禍、それからまた物価安定目標2%が安倍内閣で掲げながら達成できていないという状況の中で、しかもまだデフレの兆候から脱しきれてないという中で、増税をするということは考えにくいことであると考えております。