河野・岸田・高市・野田4氏が共同会見(全文1)総裁選最大の争点は?
自民党の信頼回復、すなわち自民党の改革
岸田:まずはこの総裁選挙最大の課題、テーマですが、もちろんコロナ対策も大きな論点でありますが、私はなんといっても自民党の信頼回復。すなわち自民党の改革であると思っています。それに8月26日、出馬表明させていただいた際に、中堅・若手の登用、あるいは権力の集中、惰性を防ぐということから、役員の任期の明確化等も打ち出させていただきました。 さらには昨日ですか、女性局、青年局の声をしっかり反映させるために、自民党版ガバナンスコード検討委員会という新たな組織を立ち上げ、外部の目もしっかり入れながら自民党をより近代的な政党に変えていかなければいけないと、こういったことを訴えさせていただきました。こうした具体的な策を打ち出しています。しっかりやり切りたいと思っています。 そして必ず実現したい課題、政策ということにつきましては、なんといっても新しい日本型の資本主義を構築するということです。新自由主義的な政策を転換して、格差是正を行っていく。そして成長と分配の好循環を実現する。そして経済のみならず、社会や政治の安定を考えていく。この取り組み、なんとしてもしっかりと実現をしていきたいと考えています。 そしてコロナの出口戦略についてご質問がありました。これにつきましては、まずはワクチン接種、希望者にしっかりと接種を受けてもらうということ。そして治療薬、経口薬の開発、普及。この2つはできるだけ平時の生活を取り戻す上で必須であると思います。そしてできるだけ平時の生活を取り戻したとしても、変異のリスクはまだ大きいと考えておりますので、ワクチン接種証明ですとか、無料のPCR検査ですとか、簡易な抗原検査。こういったものをしっかり活用しながら、できるだけ平易な経済社会活動を維持していく。こういった観点が重要であると考えています。以上です。
さまざまなリスクの最小化への取り組み
高市:まず今回の総裁選挙のテーマということでございますが、国民の皆さまの大きな関心事項は国民の命をいかに守り抜くかということであると存じます。ただ、感染症だけではございませんので、先ほど所信で申し上げましたとおり、災害なども含めて今後私たちが直面するさまざまなリスクの最小化、これに対する取り組みが争点になるといいなと思っております。 それから2番目ですが、総裁になったら実現したい政策ということでございますが、先ほど発表させていただきました日本経済強靱化計画をしっかりと実行して、日本経済を立て直し、成長軌道に乗せていく、これを最優先したいと考えております。 それからコロナの出口戦略でございますけれども、もう他の候補もおっしゃっていただいたことに非常に近うございます。これはワクチン接種、それからやっぱり治療薬ができるだけ手軽に、幅広く私たちが受けられる、治療薬を処方していただけるという環境をつくること。それから政府のほうではこのワクチン接種が終わりましたよと、またPCR検査が終わりましたよといった証明によって経済活動を再開していくという準備に入っておられると、報道などで承知いたしております。ただ、再び感染がとても拡大してしまったような場合に、対応できるような法律案の提出というのは必要なのではないかと考えております。