「総理として安心の日常取り戻す」 菅首相、自民党総裁選不出馬を語る
菅義偉(よしひで)首相は9日、記者会見し、「いま総理大臣として私がやるべきことはこの危機を乗り越え安心と賑わいのある日常を取り戻す。その道筋を付けることだ」と述べ、17日に告示される自民党総裁選に立候補しない考えを改めて語った。
「新型コロナ対策が最優先」
菅首相は自らが掲げたワクチン接種1日100万回の目標について「非現実的と疑問視する人もいたが、ワクチン接種加速化の取り組みは間違いではなかった、そのように信じている」と訴え、ワクチン接種を進めた成果を主張。 自民党総裁選や衆院総選挙については「『新型コロナ対策が最優先』。この秋の政治日程について問われる度に私はそのように言ってきた。その通りに全力を尽くし、足元の感染はようやく減少傾向にあるが、収束には未だ至っていない。そういった中で自民党の総裁選が始まろうとしている。いまも入院中の方や、自宅で不安な気持ちで過ごしている方が大勢いる」とも語った。 そのうえで「新型コロナ対策と多くの公務を抱えながら総裁選を戦うことはとてつもないエネルギーが必要。12日の(緊急事態)宣言の解除は難しい。そうした中で、覚悟するにつれて、やはり新型コロナ対策に専念すべきと思い、総裁選挙には出馬しないと判断をした」と述べた。