戦々恐々…5人目感染者で神戸の有観客興行が無観客開催に…大阪の“ボクシングクラスター“はどこまで拡大するのか?
JBC(日本ボクシングコミッション)は21日、大阪のジムで5人目の新型コロナウイルスの感染者が出たことを発表した。すでに計4人の陽性反応者が出ている同ジムに所属している20代のプロ選手で、JBCによると、まだPCR検査の結果及び、検査そのものを待っている関係者、選手も複数いてクラスターはさらに”拡大するものと見られている。また今回の事態を受けて25日に神戸で当初、有観客で行う予定だった興行は無観客開催に変更されることになった。感染した同ジムの関係者、選手が他ジムへの“出稽古“を行っていたことから二次感染が懸念されており、西日本ボクシング協会は、20日に加盟ジムに“出稽古の自粛“を通達したが、大阪のボクシング関係者は、感染拡大で再びジム活動が停止に追い込まれるのではないかと戦々恐々としている。 一体どこまで増えるのか。大阪のボクシングジムで発生した新型コロナウイルス“ドミノ“の終わりが見えない。同ジムでは17日に関係者の一人が、PCR検査の結果、陽性反応を示し、その後、発熱などを訴えた20代のプロ選手2人、アマチュア選手1人の感染が判明。この日、発表された5人目の感染者は、14、15日と同ジム内で練習していた選手の一人で19日にPCR検査を受けていた。自宅での経過観察、入院、施設での隔離など、対応はそれぞれ違うが、幸い重症化している感染者は見当たらないという。 ただ、JBCの安河内剛事務局長によると、「これ以外にもまだPCR検査を待っている選手、PCR検査を受けて結果を待っている選手がいて、(自主的な)抗原検査の陽性者も複数出ている。どこまでいくかわからない」という状況。濃厚接触の疑いがありながら、保健所が早急な対応をしきれておらず、無症状で、現在、PCR検査待ちの選手も複数いて、今後も感染の拡大は避けられない見込みなのだ。 しかも、同ジムの関係者、所属選手は15、16日の両日にわたって、2か所の他ジムへ”出稽古”と呼ばれるスパーリングに出向いていた。また同時期に他ジムの選手も同ジムに“出稽古”をしに来ていて、そこでも二次感染が広がった可能性が高い。 また同ジムの感染者は、14日に大阪で行われたプロジム関係者の会議に参加しており、出席者の間には、感染の不安が広がり、大阪の各ジムの関係者は、「もし感染していたらジム活動を再び停止しなければならない」と、戦々恐々としている。