「はやぶさ2」がカプセル分離に成功 JAXA「火球が見えて回収に進む」
映像:JAXA
宇宙航空研究開発機構 (JAXA)は5日、小惑星探査機「はやぶさ2」が午後2時半頃、小惑星「リュウグウ」で採取した土砂が入っているとみられるカプセルを正常に分離したと発表した。カプセルは6日未明、大気圏に突入して地球に届く予定。 【動画】「はやぶさ2」カプセル分離に成功 地球帰還へ JAXAが実況
分離成功が報告されると、JAXA相模原キャンパスの管制室は沸いた。久保田孝・宇宙科学研究所研究総主幹は「無事に分離できた。あとはオーストラリア・ウーメラ(砂漠)のチームが(カプセルを)回収するのを祈っている。(6日)午前2時から3時の間に火球が見えてカプセル回収に進む。まずチームはひと安心。私もホッとしている。完璧なミッションだった」と笑顔を見せた。 成功と判断した根拠について、久保田氏は(1)分離シーケンスがすべてちゃんと通ったか(2)姿勢が乱れないようにリアクションホイールが予定した回転数動いたか(3)ドップラーモニターで速度変化したら何かを分離した証拠になる(4)分離のところに加工品がありその温度が上昇した――の4点が確認されたため、津田雄一プロジェクトマネージャーが成功と宣言したと説明した。 久保田氏は「カプセルがちゃんと大気圏に突入するかは運に任せるしかない。予定通りの軌道で予定通りの姿勢で分離したので、(カプセルは)予定通りの軌道に入ると考えている」と述べた。