小池都知事が記者会見7月31日(全文1)きのうから約100人ぽーんと増えた
常設の司令塔が東京版CDC
それから以前から申し上げてきたことで、東京版のCDCについてお伝えをさせていただきます。現在検討中の東京版のCDC構想でございますけれども、新型コロナウイルスへの対応を強化して、危機に対する備えをさらに高めるための新たな拠点となります。現在、喫緊の課題は感染症に対してでございますが、政策の立案、危機管理、調査、分析、情報収集、そして発信。効果的な感染症対策を一体的に担う常設の司令塔ということが必要でございます。これまでも福祉保健局、危機管理体制の総務局などと連携してやっておりましたけれども、さらにこの一体的に扱う、担う、常設の司令塔、これが東京版のCDCであるということを想定しております。 平時と有事で取り組みを機動的に変えていく。平時におきましてはインテリジェンス機能を強化して、そしてまた危機発生時には緊急的なオペレーション機能を発揮するということで、平時の体制と有事の体制と、それぞれ自衛隊の即応態勢を取れるようにしておくということが肝要でございます。 要は、平時と有事における具体的な機能を分けるということで、法律的に動かしていくことになりますが、平時においては政策立案機能、そして国や大学等とのネットワークを生かして調査、分析します。そしてその機能を高めていく。それから普及啓発、そしてガイドラインの作成などの情報収集と発信機能、そして人材の育成機能を持たせてまいります。これ、平時の枠組み。有事の際はこちらになりまして、医療体制の確保、入院調整などをはじめとした危機管理機能。都と外部の研究者が一体となった分析チームを中心に据えた調査・分析機能、リスクコミュニケーションなどの情報収集、発信機能、それぞれ発揮できるような体制にしてまいります。特に危機発生時でございますけれども、迅速に平時から有事の体制に移行できるように、そのような準備をしっかりとしてまいります。
8月1日付で東京版CDC準備組織を設置
危機発生時の東京版CDCは、じゃあいったい全体像はどうなるのかということをこちらのスライドでお示しをいたしております。私が本部長を務めます感染症対策本部の下、これ今本部長ですけど、緊急時オペレーション機能を有する本庁と、それから疫学分析、評価、研究を行う調査・研究部部門、これが連携をいたしまして司令塔機能を発揮するように、そのような立て付けにいたします。 これに対しまして、感染症対策の専門家などからなります専門家ボード、そしてそれを統括する健康危機管理監、これは仮称でございますが、こちらで患者の発生動向などのエビデンスに基づいた対策の提言、専門的な助言を行うというものであります。それから有事の際に動くためにも、平時から危機に対する備えとして構築をいたしました、保健所、検査・医療機関、大学、研究機関などとの連携体制も活用をしていく必要がございます。 東京版CDCへのプロセスでありますが、まず新型コロナウイルスに打ち勝つための実践そのものになります。今起こっている状況におきまして、対応が必要なものにはもちろん直ちに取り組んでまいります。8月1日付において、明日ですけれども、準備組織を設置いたします。そして速やかに先行的な取り組みを進めてまいります。 さらに、今、状況はなかなか厳しいわけですけれども、秋冬のインフルエンザの流行期に備える必要もございます。8月準備、あすから準備、先行的な立ち上げ、そして10月にはCDCの立ち上げということになりますが、さらに随時その能力を強化していって、体制整備を順次進め、早期の本格運用への移行ということを考えております。こちらのほうが東京都のCDCについての、今、進めているところをご報告させていただきました。それではお返しします。 【書き起こし】小池都知事が記者会見7月31日 全文2に続く