大阪府・吉村知事が定例会見12月23日(全文2)ボーナスカットあってはならない
知事が考える看護師支援策は
毎日放送:毎日放送、柳瀬です。先日、知事が、ボーナスがカットされているような民間の医療機関の看護師さん等に対して、なんらかの支援というのを強力にしていきたいというふうに発言されていたと思うんですけれども、あらためてどのように考えておられるのかということと、実際にどういうことを府として、国のお金も含めてだとは思いますが、どういうふうな支援体制というのをやっていきたいのかというのをお伺いしてもよろしいでしょうか。 吉村:まずコロナで、コロナ病院で働いていらっしゃる看護師さんの方、非常に過酷な状況の中で仕事をして、命を守る活動をしてくださってます。特に、もうずっとコロナ病院っていうのは、なかなか休まる暇もなく続いているということに加えて、第2波は非常に若い方が多かったわけですけど、第3波は高齢者の方が多いということで本来の治療に加えて介護のようなことも、やっぱり新たな、非常に厳しい仕事も加わるような状況になってるというのが今の現状だというふうに思っています。 その中で、それをいかに軽減するかっていうのはさまざまな検討が進められてるわけでありますが、そういう状況にもかかわらずボーナスがカットされるというのは、僕はやっぱりあってはならないことだと思います。特に公的病院、公立病院の場合は給与体制っていうのがきちんとしたルールの中で確保されるわけですけど、民間病院であれば、やはり経営状況に応じてそういうこともありうると思いますし、実際、報道でもそういう報道もされてるところでもあります。でもこれはやっぱりあってはならないことだろうというふうに僕自身は思います。
病院である程度自由に使える支援金制度
これ、全ての医療従事者に僕は言ってるわけじゃありません。大阪で言うと1万軒のクリニックがあり、そして500の病院があり、その中でコロナ治療していただいてるのは約、3次救急も入れれば、80です。つまり500の病院、入院機能がある病院のうち80なんです。で、よく報道される、看護師さんが防護服を着ていろんな活動をしてるシーンが映されてるのは、やっぱりそこの病院です。全ての医療機関、全てのお医者さん、全ての看護師さんに支援となると、これはものすごく財源も掛かるということになると思いますが、僕はやっぱりそこの、コロナの最前線の治療でずっとされてる看護師さん、ここはやっぱりボーナスカットなんていうのは、これはあってはならんし、そういう状況なのであれば、なんとか支援ができないかと、支援をすべきじゃないかという考え方です。 じゃあどうやってやっていくの? というやり方ですけれども、これについては、大阪府でこれまでもやってきたのは、先ほどの助け合い基金でも独自の支援金、これを贈呈してるだけじゃなくて、特殊勤務手当というのを大阪府では創設してやってます。これも一般財源からやってます。国の包括支援交付金が当てはまらないメニューですので、一般財源からやるというのは、これは夏ぐらいからずっと続けてやっています。 それだけじゃなくて、やはりこのコロナの先ほど申し上げた状況でボーナスもカットされてる方がいらっしゃるということですから、なんらかの支援をすると。で、支援の仕方ですが、人件費を支援するというのは、さっきの特勤手当の上乗せはありましたが、基本的にはやっぱり人件費に直接手当てするというのは簡単にはいかないと思うので、コロナを受け入れていただいている病院の病床に対しての支援金、ある程度大きな金額の支援金をする。そして病院に対してはそこから、そこで働いてる看護師さんにボーナスカットの、もしそういうのがあるんであれば、支給をしてもらいたいという話を、というような支援金制度を設けたいと思ってます。 病院によっては、きちんとボーナスも支払ってるよというところであると、例えば後方支援してくれている看護師さんとか、いろんな方もいらっしゃると思うので、その病院で、ある意味、使い勝手がいいように、医療従事者に支援が回るような支援金、そしてそれは病床単位で僕はやるべきじゃないかと、現実に受け入れてくれてる病床単位でやるべきじゃないかというふうに思っています。病床単位の病院で、ある程度自由に使える支援金というものの制度を創設をしたいと思います。