【国会中継】安倍前首相が桜問題を説明(全文3)捜査当局は寄付に当たらぬと判断
隠蔽のために不記載にしたのでは?
宮本:答えられない。いまだ隠さなきゃいけないことがあるんじゃないのかと思ってしまうわけであります。不記載が始まる2014年に何があったのかと。小渕優子後援会の観劇会で政治資金収支報告書で収支が合わないことが大きく報道されました。補填しているんではないのか、公職選挙法違反の利益供与ではないのか、あるいは裏金づくりではないのか、大問題になる中で、小渕優子さんは大臣を辞職されました。 前夜祭への多額の補填は不適切な支出だと指摘されるとまずいと考え、隠蔽のために2014年分から不記載にしたんじゃないですか。 高木:安倍晋三くん。 安倍:当該の職員と、先ほど申し上げましたような理由で接触をし、話を聞くことができないので、私が勝手に申し上げることはできないわけでございますが、そもそもこれは会場費等々の支出があれば、それを計上するということは、これは総務省も認めているということでございますので、そもそもそれを計上していれば問題なかったわけでありますから、それをなぜその段階で計上しなかったかっていうことについては、これは想像でしかないのでございますので今申し上げることができないわけでございます。 また、本人に対しては今日、この午前中に代理人に話をさせてもらえないのかと、話をさせてもらえるということになれば私が話を聞くということにしていたのでございますが、そういう形で今、接触することができないということで、断られてしまったということでございます。 高木:宮本くん。
利益供与は許されないという自覚持つべき
宮本:不記載の理由が分からないという話になっているわけですけども、問題がなかったというふうにおっしゃいますけども、記述に、問題がなかったら載せているんですよ。載せていたものをわざわざ載せなくなったというのは、これは、補填はまずいんじゃないのかと、みんなで話し合って載せなくなったんではないのか、こういう疑念があるわけであります。 で、安倍前総理の預金から、「桜を見る会」前夜祭に補填された額っていうのは大変巨額なわけですよね。2019年で言えば260万円。先ほど黒岩さんの計算ありましたけど、私も2019年分試算しましたけども、参加者1人当たり約3000円の補填になります。私これ、大きな利益供与だと思いますよ。で、きのうの記者会見ではこうした補填を行ったことについての反省は一切なかったわけであります。 私たち政治家は有権者の支持をお金で買ってはならない。それは民主主義の土台を崩すからであります。政治家であれ後援会であれ、利益供与は禁じられております。松島みどり議員は、うちわを有権者に配り大臣を辞職されましたよね。3000円もしないですよ、うちわは。菅原一秀議員は香典を秘書が持参して大臣を辞職されました。小野寺五典さんはお線香を持参して供えて議員辞職された、こういうことも過去にはあったわけであります。 私、1人当たり3000円も補填した有権者の利益供与は政治家としては許されない行為であったと、私はそういう自覚を、安倍前総理は持たなきゃいけないと思いますよ。 高木:安倍晋三くん。 安倍:会場費等の設定においては、会場費等々について、音響費等々も含めて、それは政治資金として、いや、これは公職選挙法上もこれは政治資金団体等からの支出が認められているんだろうと思います。そしてまた、飲食費等についても、これはどの程度の、程度の問題かどうかっていうことは私は承知はしていないわけでございますが、そうしたことも含めて、厳しい検察側が捜査を行った結果、聴取を行った結果、今回問題ないというご判断をいただいたものと、こう思っております。 そもそもこの「桜を見る会」をやっているときには、もう私すでに総理大臣になっておりますから、私がそうしたことを、今、宮本議員が言われたような形で何か利益を供与して選挙で当選しなければならないという立場では、これはまったくないわけでございまして、例えば我が党においては、自分の選挙のことはまったく考えないという状況にならなければ自民党の総裁にはそもそもなれないわけでございます。 【書き起こし】【国会中継】安倍前首相が桜問題を説明 全文4に続く