SNS時代をクリエイターとして生きる術 写真家Laskeyさんに聞く
業務としての写真以外にワークショップ講師も
現在は企業に所属しカメラマンとして商品撮影等を行い、写真家としてはアーティストなど人物撮影を中心とする。これまで日本カメラ他の写真誌や海外審査制写真サイトOneEyelandなどで作品発表をしてきた。今は会社とは別に「撮影の楽しさ、ノウハウを伝えたい」思いから、ケンコー・トキナーでLaskey picturesとしてワークショップも定期開催。アメリアのLensbaby社アンバサダーとしても活動。参加者の中にはSNSでLaskeyさんの写真を見て『こういう作品が撮りたいから来ました』という人もいるとか。 「平日は業務的に写真と関わり、その他にワークショップ講師をして、残りの余暇を利用して本当に自分が撮りたいものを撮っています。いわゆる写真教育をしながら、いかに自分の写真を撮っていくか。この歳になってからあがいているわけです」
SNSは告知に活用 無料でできる宣伝媒体
SNSも活用している。ネット時代になって、写真を見せるにもワークショップの告知をするにも便利な環境になってきた。 「無料でできる宣伝媒体ってことでXもインスタもスレッズもYouTubeもアカウントを作りましたから。ワークショップの告知は定期的に出しますし、日常的に作品として撮っているポートレートなどもちらっと出すようにしたり。ただYouTubeはまだ宣伝の動画を出すぐらいで使い切れていませんから今後の課題ですね」 最後に写真上達のコツを聞くと、こんな答えが返ってきた。 「まずは、自分の好みを知ること。私は思い通りに撮れなかった、シャッターを押すトリガーとなる心の揺らめきみたいなものが表現できないとき、ひたすら頭の中にあるイメージを分析して問題点を書き出してみたんです。思っていたより明るすぎるとか、陰影がよくわからないとか書き出していったら、自分が撮りたいのはこうじゃなかったんだっていうのがわかってきて、そこからライティング(照明)だったりロケーションだったり、レンズの選び方とかこだわり始めました。私もまだまだなので、生きている間に自分のイメージを仕上げたいと思います」 50歳過ぎてからの挑戦も、また楽しそうだ。 (取材・文:志和浩司)