体操の内村航平が引退会見(全文3完)体操だけうまくても駄目と後輩に伝えたい
引退を決断したときに葛藤はあったか
共同通信:すみません、もう1つ、世界選手権前に引退を決断されたときに、葛藤っていうのはあったのか。葛藤があったとするなら、何か自分の中にやり残した、まだやりたいことがあったのか。その辺りはいかがでしょうか。 内村:もし続けるとしてもやっぱり、あと1年とかそういう感じではなく、やっぱり次のオリンピックも目指したいなっていう中で考えてたので、そう考えると、あと3年になるわけじゃないですか。いや、そこまではもう無理だなっていうふうに思ったので、結構すんなりいきましたね。世界選手権に向かうまでは。 オリンピックが終わったあとは、結構、半々だったんですけど。やっぱり向かう中で、オリンピックが終わってから世界選手権までなんで、約2~3カ月、その間だけでもこれだけしんどいのに、あと3年ってなると100%無理だなっていうのを感じたので、結構すんなりもういいやっていうか。もう無理だっていうふうに思いました。 司会:ありがとうございます。それでは最後のご質問となりますが、いかがでしょうか。じゃあ、その後ろの女性の。そうですね。
子供たちにメッセージを
朝日小学生新聞:内村選手、よろしくお願いします。朝日小学生新聞の【マエダ 00:56:42】と申します。先ほど子供たちにもいろいろ関わっていきたいということで、多くの子供たちにとって内村選手は憧れの存在でもあります。1つのことをずっと続けてきた内村選手から、あらためて子供たちにメッセージをいただけたらありがたいです。よろしくお願いいたします。 内村:そうですね。なんでもいいと思うんですけど、本当に自分の好きなことっていうのを1つ見つけられると、それが大人になっても続いていくようなことにつながっていったり、その好きなことをやり続けることで、例えば勉強だったり、習い事だったりっていうのに変換できて、あ、こうやって頑張ればいいんだ、こうやってやり続けられればいいんだっていうのを学べるので。 やっぱり、何か好きだと思うことを見つけることが一番、何事においても大事なのかなというふうに僕はこの競技を続けて感じたので、そこを見つけてほしいなっていうのは、子供たちには言いたいですね。 もちろん、体操をやる子供たちが増えてくれたら僕はうれしいんですけど、何せ、いまだに僕は体操をやると楽しいんだよ、ぐらいしか言えないので、体操をやるとこうなって、こうなって、こういうことになるから、やったほうがいいよって自信を持って勧められるように研究してデータを取って、子供たちの前で言えるようになりたいなと思ってます。 司会:内村さん、ご質問にご回答いただきありがとうございます。お時間の都合上、ほかにも多くご質問したい方、いらっしゃるかと思いますがご了承ください。さて、お話にもありましたけれども、現役最後の舞台として、3月12日、【Kohei Uchimura The Final 00:59:19】の開催が決定しました。こちらについてあらためて内村選手よりお聞かせ願えますでしょうか。