補足「ばけばけ」で脚本を担当されるふじきみつ彦さんは、記事内の『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』『デザイナー渋井直人の休日』『きょうの猫村さん』『撮休シリーズ』などの例に見るように、「日常」を描くことの得意な方。いずれも難度の高い作品ながら、リアルで確かな日常の手触りと、ファンタジー的な軽やかさとをバランス良く描かれてきた印象があります。 「何も起きない物語」「光でも影でもない部分に光を当てる作品」というと、朝ドラ過去作では有村架純さん主演×岡田惠和さん脚本の『ひよっこ』に近いイメージでしょうか。ヒロイン像は『ゲゲゲの女房』の布美枝さんとも近いかもしれません。 ちなみに『阿佐ヶ谷姉妹〜』が生まれたのは、コロナ禍。在宅が増える中、何も起こらないけれど、確かな日常が描かれた同作に安らぎを感じた視聴者は多かったことと思います。 演劇ユニット「切実」の仲間・岡部たかしさんの出演にも期待したいです。
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コメンテータープロフィール
1973年長野県生まれ。出版社、広告制作会社勤務を経てフリーランスのライターに。週刊誌・月刊誌・web等で俳優・脚本家・プロデューサーなどのインタビューを手掛けるほか、ドラマコラムを様々な媒体で執筆中。エンタメ記事は毎日2本程度執筆。主な著書に、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)など。
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