補足富山大学には八雲の蔵書を集めた「ヘルン文庫」があり、一般公開されています。八雲亡き後、遺族は安全に保管できる場所への譲渡を検討、同大学の前身校の旧制富山高等学校が譲渡先となりました。八雲が英語教師として赴任した松江中学校(島根県)の教え子や妻のセツから「ヘルン(先生)」と呼ばれていたことが文庫の名称となりました。 蔵書の内訳は洋書2,069冊、和漢書364冊と「日本:一つの解明」(「神國日本」)の手書き原稿です。洋書は英語やフランス語の本で、米国での記者時代と日本で過ごす間に本人が買い求めたものです。足を運んでみると目に留まったのは、八雲の手によるかわいい「らくがきの猫」でした。市民ボランティアのガイドによる解説では、八雲は新聞記者時代に原稿だけでなく、イラストも描いていたそうです。八雲は生涯、一度も富山を訪れていませんが、創作の原点となった書籍や筆跡から八雲を知ることができます。
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コメンテータープロフィール
1971年富山市生まれ、同市在住。元北國・富山新聞記者。1993年から2000年までスポーツ、2001年以降は教育・研究・医療などを担当した。2012年に退社しフリーランスとなる。雑誌・書籍・Webメディアで執筆。ニュースサイトは「東洋経済オンライン」、医療者向けの「m3.com」、動物愛護の「sippo」、「AERA dot.」など。広報誌「里親だより」(全国里親会発行)の編集にも携わる。富山を拠点に各地へ出かけ、気になるテーマ・人物を取材している。近年、興味を持って取り組んでいるテーマは児童福祉、性教育、医療・介護、動物愛護など。魅力的な人・場所・出来事との出会いを記事にしていきたい。
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