加藤ローサ、俳優業休止の理由「物理的に無理だった」 尊敬する夫の行動力とメンタル
自身は14年ぶりに地上波連続ドラマで主演
俳優の加藤ローサが、8日にスタートするTOKYO MX1新ドラマ『きみの継ぐ香りは』(金曜午後9時25分)で、14年ぶりに地上波連続ドラマで主演を務める。20代は、数々の映画、ドラマに出演していたが、2011年にサッカー日本代表(当時)の松井大輔氏(現在はコーチ業を中心に活動)と結婚。その後、長男、次男を出産した。育児優先で長らく俳優業を休止していたが、19年に復帰して現在に至る。そんな加藤があらためて俳優人生を振り返り、現在の率直な思いを語った。(取材・文=磯部正和) 【写真】加藤ローサが公開した夫・松井大輔氏とのラブラブシーン 結婚、出産後もモデルなどの芸能活動を続けていたが、19年から少しずつ俳優業も再開した。その理由は物理的な問題が大きかった。 「結婚してから、(夫・松井氏の移籍に伴って)海外で暮らしたり、静岡で暮らしたりしていました。その時は子どもが小さく、長時間滞在しなければいけない俳優業は物理的に無理でした。そして、ちょうど長男が小学校に上がるタイミングで関東に戻って来てから、少しずつ時間が取れるようになり、またお仕事ができるようになっていきました。今は子どもも中学生になり、自分たちの世界ができてきたので、私はより自分の時間ができてきました」 そんな中、「力を入れたいな」と思ったのが、デビュー当時に少し苦手意識のあった俳優業だったという。 「当時は1年に何作品も参加させていただく機会がありまして……。とてもありがたいことだったのですが、なかなか一つひとつの作品にじっくりと向き合うことが難しい状況でした。自分のできる範囲で一生懸命やっていたのですが、忙しさで、深く作品や役柄について考える時間もなく、うまくいかないことも多かったんです。『この仕事向いていない。あんまり好きじゃないのかも』と思うこともありました」。 今は育児や家庭のことなど、やることは増えている。だが、逆に言えば、一つの作品に向き合う密度は上がっている。『きみの継ぐ香りは』で加藤は、星野真里が演じる広瀬桜の初恋相手・星井萌音に扮する。 「撮影中はもちろん、撮影以外の時でも萌音のことを考えている時間が多かったです。『あそこは違ったのかも』とか『もっと、こういうテンションが良かったのかも』って。そういう感覚は、昔はなかったですね。ないというか、次々と作品が降りかかってきたので、作品が終わると『次!』というマインドにならなくてはいけない。考える余裕がなかったと思います」