補足今回のこの騒動およびこの選挙は、SNS時代における民主主義や選挙という仕組みの運用および対応の難しさを示したといえる。この件は、選挙で勝ったからそれですべて問題解決ということにはならない。またそうすべきではない。SNSやAIの時代における民主主義や選挙の運用や対応において、世界上のどの国やどの地域でも的確な方策が確立されスムースな対応がなされているといえるところはない。むしろ混迷し、混乱が深まってきている。民主主義は、個々の事例も重要だが、その経験を踏まえて、次の事例に活かしていくことがより重要だ。その意味でも、兵庫県の事例は多くの教訓と経験を示唆している。その事例を的確にかつ冷静に検証・分析にし、社会的に活かしていくべきだ。また斎藤知事は、当選した以上は、この経験を踏まえて、知事として、県職員や県民への十分な説明や彼らとの緊密なコミュニケーションを行い、職責を果たしていただきたい。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
東京大学法学部卒。マラヤ大学、米国EWC奨学生として同センター・ハワイ大学大学院等留学。日本財団等を経て東京財団設立参画し同研究事業部長、大阪大学特任教授・阪大FRC副機構長、自民党系「シンクタンク2005・日本」設立参画し同理事・事務局長、米アーバン・インスティテュート兼任研究員、中央大学客員教授、国会事故調情報統括、厚生労働省総合政策参与、城西国際大学大学院研究科長・教授、沖縄科学技術大学院大学(OIST)客員研究員等を経て現職。経済安全保障経営センター研究主幹等兼任。大阪駅北地区国際コンセプトコンペ優秀賞受賞。著書やメディア出演多数。最新著は『沖縄科学技術大学院大学は東大を超えたのか』