斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々
「民意の負託を得たと、さらにモンスターになって帰ってくるのではないか」──震える兵庫県政関係者の弁だ。 兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ 17日の兵庫県知事選で、不信任決議を受けて自動失職した斎藤元彦前知事(47)がまさかの再選。パワハラ知事の出戻り復帰に県職員らは戦々恐々である。というのも、県議会の百条委員会が実施した県職員のアンケートに6725人が回答し、42%がパワハラを見聞きしたと答えたからだ。6725人中、466人は記名で回答している。 「記名したのは幹部が中心で、彼らの中には今、有力OBに身の振り方を相談している人もいるそうです。無記名の人でもアンケートに答えたというだけでヒヤヒヤしています」(別の県政関係者) 選挙期間中、「パワハラはデマ」という言説があふれ、百条委員会で「職員に不快な思いをさせたことは謝りたい」と厳しい叱責を認めていた斎藤本人も、デマに“便乗”するかのような街頭演説を展開していた。県政に戻り、パワハラについての発言を翻すのだろうか。 今年7月、疑惑を告発した幹部職員が自死した際、知事に辞職を求めた県職員労組はこう言う。 「当選後の会見で、斎藤氏は議会や職員との関係性を正常化すると言っていた。風通しのいい職場にして欲しい」(土取節夫中央執行委員長) ■労組は「直接会いたい」 実は職員労組のカウンターパートは副知事で、斎藤知事とはこれまで一度も面談したことがないという。 「県民サービスのために、職員が気持ちよく働ける環境づくりのために、直接会いたいです」(土取節夫中央執行委員長) 百条委は25日に斎藤氏の証人尋問を行うことを18日決めた。疑惑はパワハラだけじゃない。斎藤再選とは切り分けて検証する必要がある。 ◇ ◇ ◇ 斎藤氏の当選後はテレビ局をはじめ、大手マスコミが"斎藤陣営のSNS戦略が功を奏した"と分析している。だが、斎藤氏自身はSNSを駆使した印象はない。一体ということなのか。●関連記事【もっと読む】『兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも』で詳報している。