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佐藤丙午

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拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

報告

解説大統領選挙の結果は、今後詳細に分析されることになるが、トランプが多数を獲得した郡(カウンティ)を見ていると、今回の選挙で共和党側が岩盤支持層に加え、ヒスパニックやアフリカ系アメリカ人、そして都市近郊部で票を獲得したことがわかる。 実はこの傾向は、2016年の選挙の際にも指摘された。今回もその傾向が見られ、都市部のホワイトカラー層にまでトランプの支持が拡大していることが、トランプ支持者の一般的な評価とは異なっている点であろう。 一部報道機関からは、民主党は歴史的に優勢を誇ってきた「青い壁」州において、都市近郊以外の田園部での支持を失っており、一般労働者から離れた存在になった(大都市や大学が所在する地区から支持を集める「高所得層」)とも指摘されていた。 その意味で、今回の選挙は「普通」の国民に支持拡大を目指したトランプ氏側の戦略の成功と言えるのかもしれない。

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コメンテータープロフィール

佐藤丙午

拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

岡山県出身。一橋大学大学院修了(博士・法学)。防衛庁防衛研究所主任研究官(アメリカ研究担当)より拓殖大学海外事情研究所教授。専門は、国際関係論、安全保障、アメリカ政治、日米関係、軍備管理軍縮、防衛産業、安全保障貿易管理等。経済産業省産業構造審議会貿易経済協力分科会安全保障貿易管理小委員会委員、外務省核不拡散・核軍縮に関する有識者懇談会委員、防衛省防衛装備・技術移転に係る諸課題に関する検討会委員、日本原子力研究開発機構核不拡散科学技術フォーラム委員等を経験する。特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の自律型致死兵器システム(LAWS)国連専門家会合パネルに日本代表団として参加。

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