オーストリア・ネハンマー首相が辞任の意向表明、極右政党抜きでの連立政権樹立模索も交渉決裂
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解説大変複雑な状況だ。確かに極右政党は初めて第1党となり、そればかり強調されているが、実際には57議席、単独過半数の92議席にははるか遠く及ばない(議席数183)。 極右政党とは協力しないと、他の政党は宣言している。そこで2番めの中道右派政党(51議席)と、3番めの中道左派政党(41議席)が、大連立政府をつくる方向になった。しかし両方合わせて92議席で、たった1議席超えただけの過半数となる。造反議員が一人出たら議会運営が難しくなる。そこで4番目のネオス(新リベラルフォーラム・18議席)も交えて連立交渉をした。ところがネオスが政策が違いすぎると3日、離脱してしまったのだ。 それでも中道右派と中道左派は交渉を進めようとしたが、結局合意不可能となったのが今回のニュースだ。 今後どうなるのか。再選挙という可能性もある。オーストリアでは大統領が独自の地位をもっており、どのような意向を示すのかも重要だ。
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フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。元大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省機関の仕事を行う(2015年〜)。出版社の編集者出身。 早稲田大学卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr