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吉田徹

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同志社大学政策学部教授

報告

補足選挙をしても多数派が決まらないという状況が各国で頻出している。選挙イヤーだった昨年も、台湾、韓国、インド、フランス、そして日本でも与党は少数派になった。比例制をとるオーストリアでは第一党がそのまま過半数を取ることは難しくなっているが、極右・自由党を排除したいのであれば、国民党と社民党による大連立となるが、それでも過半数は1議席だけになるため、3党目となるNEOSとの交渉に入っていた。小党が入ればその分、その党の交渉力が増し、政策距離も広がるため、決裂した模様だ。 このまま不安定な大連立で行くのか、再度の選挙となるのか、見通しはつかないが、薄氷を踏むような状況が続くのは確かだ。 補足:現地時間6日、国民党は自由党と協議する意向との現地報道あり。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 今井佐緒里

    欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

    解説大変複雑な状況だ。確かに極右政党は初めて第1党となり、そればかり強調されているが、実際には57議席、…続きを読む

  • 白鳥浩

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    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説オーストリアのネハンマー首相が、辞任の意向を表明した。 3年目を迎える「21世紀のヨーロッパにおける…続きを読む

コメンテータープロフィール

専門は比較政治、欧州政治。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科教授等を得て現職。フランス国立社会科学高等研究院リサーチ・アソシエイト、シノドス国際社会動向研究所理事。著書に『アフター・リベラル』(講談社現代新書)、『ポピュリズムを考える』(ちくま新書)、『感情の政治学』(講談社メチエ)『ミッテラン社会党の転換』(法政大学出版局)、編著に『ヨーロッパ統合とフランス』(法律文化社)、『現代政治のリーダーシップ』(岩波書店) など。

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