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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説オーストリアのネハンマー首相が、辞任の意向を表明した。 3年目を迎える「21世紀のヨーロッパにおける戦争」であるロシア・ウクライナ戦争の影響で、物価は高騰しており、その終焉が見通せない。その中で「国民の暮らし」の維持を強く訴え、この窮状に対して自国民以外の移民や、既存の政権に対する批判を行うことで、支持を獲得することを目指すニュー・ライト・ポピュリスト政党の進捗がある。 こうした大衆迎合的な右派政党の躍進も、これまでの民主主義の範疇にあるととらえるか、民主主義の範疇を逸脱するととらえるかは、ほかの民主主義国、例えば日本についても考える視点を提供するといえる。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 今井佐緒里

    欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

    解説大変複雑な状況だ。確かに極右政党は初めて第1党となり、そればかり強調されているが、実際には57議席、…続きを読む

  • 吉田徹

    吉田徹認証済み

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    同志社大学政策学部教授

    補足選挙をしても多数派が決まらないという状況が各国で頻出している。選挙イヤーだった昨年も、台湾、韓国、イ…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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