日本製鉄会長「諦める理由も必要もない」 大統領を「バイデン」と呼び捨ても
日テレNEWS NNN
日本製鉄はアメリカのバイデン大統領が出したUSスチール買収計画の中止命令を不服として、提訴しました。 【画像で見る】「日本メーカーの方針が正しかった」と嘆くメーカーも…欧州で進む“脱EV” 2025年の展望は? 7日朝に会見した橋本会長は「諦める理由も必要もない」と強い口調で、提訴に踏み切った理由などを明らかにしました。 日本製鉄・橋本英二会長「米国の事業遂行を決して諦めることはありません。諦める理由も必要もないというのが私の考え方でありますし、日本製鉄、USスチール一致した考え方であります。本当に安全保障上の問題があるのであれば、とっくの昔にバイデンはこれを承認しないと判断できたはず。バイデン大統領の違法な政治的介入により、CFIUS(対米外国投資委員会)の審査手続きも適正に実施されないまま、今回の大統領令に至ったものであり、到底受け入れることはできません」 橋本会長は時折、大統領を「バイデン」と呼び捨てにするなど終始、強い口調で、買収計画がUSスチールやアメリカの鉄鋼業界にとって最適な案であることや、命令がバイデン大統領の政治的理由だったことなどを指摘しました。 ただ、アメリカの制度上、大統領による安全保障上の判断の根拠は一切非公開とされていて、裁判を戦うための証拠をどう示すのかが焦点となります。 しかし橋本会長は「裁判で、大統領令の判断が憲法あるいは法令に明確に違反したものであるということが示されていくと確信している」と述べ、「勝訴のチャンスはある」と強調しました。