Yahoo!ニュース

今井佐緒里

今井佐緒里認証済み

認証済み

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

報告

見解なぜプーチン氏は、珍しい謝罪をしたのだろう。隣国カザフスタンとアゼルバイジャンとの外交関係を考えてが一番の理由だろう。 加えて、なぜ危険なグロズヌイ空港が閉鎖されず、隣接する2つのロシアの空港に着陸できず、対岸の遠いカザフスタンの空港に行かなければならなかったのか。ロシアの要人達は「上空は閉鎖されていた」「パイロットの判断でいった」と述べているが、この件に追求が及ぶ前に幕引きしたかった事も考えられる。 また、EUの外務・防衛大臣が、2014年マレーシア航空17便撃墜事件(EU側は親露勢力による撃墜と考えている)を引き合いに出して真相追求を求めた。今回は本当に誤射だった可能性が高いようで、2つの事件を一緒にされたらEUと面倒な事になる、との判断もあったかもしれない。 何より、カスピ海に機体が落ちなかった事で生存者や証拠があり、彼らの発信はネットで世界に広まった。パイロットに敬意を表したい。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鶴岡路人

    慶應義塾大学総合政策学部准教授

    解説アゼルバイジャン機をロシアが撃墜してしまったとは言わずに、「悲劇がロシア領空で発生してしまった事実に…続きを読む

  • JSF

    JSF認証済み

    認証済み

    軍事/生き物ライター

    解説プーチン大統領の「謝罪」とはロシア管理空域で事故が起きたことを謝罪してるだけで、誤射による撃墜は認め…続きを読む

コメンテータープロフィール

今井佐緒里

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。元大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省機関の仕事を行う(2015年〜)。出版社の編集者出身。 早稲田大学卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

今井佐緒里の最近のコメント