補足無効票の内訳は公開されませんが、石破氏の得票数221票は、自民197+公明24と符合します。また、野田氏の得票数160票は、立憲民主149+共産8と3票差であり、無所属議員などから3票入ったとみられます。 よって、従前の報道の通り、国民民主党や日本維新の会はそれぞれの政党代表に決選投票も(無効票でありながら)投票したものとみられますし、その他の政党も同様のようです。 決選投票とはいえ、与党第一党にも野党第一党にも与したくないという意見であれば、無効票となることは致し方ないといえます。政権交代よりも保革伯仲・与野党拮抗が有権者の民意だったともいえます。
コメンテータープロフィール
1988年生まれ。青山学院高等部卒業、青山学院大学経営学部中退。2010年に選挙コンサルティングのジャッグジャパン株式会社を設立、現在代表取締役。不偏不党の選挙コンサルタントとして衆参国政選挙や首長・地方議会議員選挙をはじめ、日本全国の選挙に政党党派問わず関わるほか、政治活動を支援するクラウド型名簿地図アプリサービスの提供や、「選挙を科学する」をテーマとした研究・講演・寄稿等を行う。『都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ』で2020年度地理情報システム学会賞(実践部門)受賞。2021年度経営情報学会代議員。