首相指名選挙 無効84票にネット驚き、怒り…「石破氏選出より衝撃」「総選挙で示された民意に背くもの」
衆院選を受けた第215特別国会が11日、召集され、衆参両院の本会議で首相指名選挙が行われ、自民党総裁の石破茂首相が第103代首相に選出された。 【写真あり】居眠り?体調を心配する声も…首相指名選挙の1回目の投票時に自席で目をつぶる石破茂首相 自公与党が過半数割れしたため、衆院本会議での首相指名選挙は、過半数を取る候補がおらず、石破氏と立憲民主党の野田佳彦代表による決選投票となった。 決選投票では、石破氏が221票、野田氏が160票。無効票は84票に上り、石破氏は決選投票でも過半数を取れなかった。自公が過半数を占める参院本会議では、石破氏が142票で過半数(125)を獲得しており、同氏が首相に指名された。 開票作業を待つ石破氏は、体を揺すったり、机を平手でたたくなど、落ち着かない様子。選出が決まると、拍手の中で立ち上がり、表情を崩さないまま3方面へ頭を下げた。敗れた野田氏も表情を変えず、ゆっくりと拍手した。 1回目の投票では石破氏が221票、野田氏が151票。ほか日本維新の会の馬場伸幸代表が38票、国民民主党の玉木雄一郎代表が28票、れいわ新選組の山本太郎代表が9票、共産党の田村智子委員長が8票、有志の会の吉良州司代表が4票、参政党の神谷宗幣代表、日本保守党の河村たかし代表がともに3票だった。 一方、ネットで脚光を浴びたのは、無効票の84票だった。投票結果発表に先立ち、衆院議長の額賀福志郎氏は「投票中、決選投票を行うべき2人以外の氏名を記載した者が84票あります」と説明。議場内がざわついた。 かねて国民の玉木代表は、自分が1回目の投票で落選した場合も、党所属議員28人全員が決選投票でも玉木氏の名前を記述すると公言していた。また維新の馬場代表も、自公政権への協力を拒否する構えを見せていた。本会議内で84票の無効票の内訳は発表されなかった。 こうした結果を受け、SNSにはさまざまな反応が上がった。「無効84?どないなってんねんw」「無効84ってのはなかなかやな」「思ったより多いねw」「石破氏選出より『無効84』のほうが衝撃だわ」「無効84だと。もやもやする」と純粋に驚く声や、「投票で選ばれた国会議員が、無効票を投じるって一体何なの?」「無効の人はマジで何やってるん?」「無効を投じたものは総選挙で示された民意に背くもの」といった憤りも。また「無効84か。国民と維新と保守もか。あとどこだろ」と無効票の内訳を分析したり、「まぁ2択は無理な議員たくさんいるんだね」と理解を示すユーザーも現れた。