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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

見解「圧勝」と見出しにあります。選挙人票では大きな差がつくでしょうが、一般投票者数ではさほど大きな差はつかないのではないでしょうか。分断+対立激化+拮抗という状態の中、民主党が十分に支持者を固めることのできなかった結果です。 伝統的に男性は共和党、女性は民主党を支持する傾向があります。また、若者は民主党を支持する傾向もあります。2016年のヒラリー・クリントンは初の女性大統領の誕生を前面に掲げた選挙戦を展開しましたが、ハリスはその反省を踏まえて、初の女性大統領という点を強調しませんでした。しかし、ハリスは男性から、そして若年層の男性から予想以上に票を得ることができなかったようです。その原因は詳細な出口調査のデータが出てくるまでわからないかもしれませんが、しっかりと解明する必要があります。

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  • 村野将

    米ハドソン研究所研究員

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コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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