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西山隆行

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成蹊大学法学部政治学科教授

報告

補足元々連邦議会上院は共和党が多数を奪還し、下院は大統領選挙に結果が連動する可能性が高いと指摘されていました。2017-19年と同じく、共和党による統一政府(本記事の言うトリプルレッド)の状態となります。2017-2019年は統一政府の状態であるにもかかわらず、議会共和党とトランプ大統領の方針が一致せずに予算が通らず連邦政府が一時閉鎖することもありました。今回は共和党全体がトランプ党化しつつあるため、そのような事態を回避できるという議論もあります。ただし、労働者層への支援を掲げて公共事業などにも積極的なトランプと、小さな政府を提唱する財政保守派の政策的立場に距離があるのも事実です。統一政府になったので政治は安定する、とは言い切れないのが、今日の米国の現状です。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 石川智久

    日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

    見解多くの米国のエコノミストと会いますと、彼らは一様に、「現在の民主党のリーダー達は庶民の生活よりも、マ…続きを読む

コメンテータープロフィール

西山隆行

成蹊大学法学部政治学科教授

専門はアメリカ政治。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著書に、『アメリカ大統領とは何か:最高権力者の本当の姿』(平凡社新書、2024年)、『混迷のアメリカを読み解く10の論点』(共著、慶應義塾大学出版会、2024年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま:分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)など。

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