補足以前、クリスマスケーキが届いたら崩れていた...という報道がありました。気候変動の影響でイチゴの入荷が遅れたため、冷凍期間が通常より短くなり、ケーキが崩れやすくなったからとの説も出ていました。そこまでしてクリスマスケーキにイチゴを使わなければならないでしょうか。 クリスマスケーキのような季節商品は、同時期にイチゴや生クリームなど、同じ食材を使うことになります。しかし、工業製品と違って、卵やイチゴなどの食材は生き物なので、数に限りがあります。生産者にも負担がかかることは否めません。恵方巻しかり、絶滅危惧種に指定されているウナギ(ニホンウナギ)しかりです。 たとえばウナギ店や寿司店、ケーキ店など、季節商品は専門店のみが製造・販売するようにすれば、過剰な消費や環境負荷は軽減できると考えます。 消費者側も、どうしてもその日にその食べ物を食べなければならないのか、考え直してはどうでしょうか。
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コメンテータープロフィール
奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。3.11食料支援で廃棄に衝撃を受け、誕生日を冠した(株)office3.11設立。食品ロス削減推進法成立に協力した。著書に『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てないパン屋の挑戦』他。食品ロスを全国的に注目させたとして食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。https://iderumi.theletter.jp/about