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荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

報告

見解「2人目が産めない」という時代はかつてはあった。第一子出生率に対する第二子以降出生率は、2000-2005年の氷河期末期でピークとなり、確かにこの頃一人っ子は多かった。 但し、その後2015年頃にかけて第二子以降出生率は改善された。第三子以上の割合は、むしろ1960年代と変わらないレベルになっている。 では、なぜ出生数が激減し続けているのかといえば、子を持てる者と持てない者との格差が明確に拡大したからである。事実、世帯年収900万以上の児童のいる割合は2000年と比較しても全く減っていない。今起きている少子化というのは「2人目が産めない」というよりそもそも「中間層で第一子が産まれてこない=中間層の婚姻が発生しない」問題である。 社会保険料増などで手取りが増えない件は現役世代全般に言えるが、ただでさえ手取りが少ない若者が、お金も希望も奪われる現状が改善されないと中間層の家族が作られず滅亡する

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  • 末冨芳

    日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

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    ジャーナリスト(福祉・医療・労働)、早稲田大研究所招聘研究員

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コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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