令和の高校生の結婚観 したい人、したくない人、それぞれの理由
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補足文科省「21世紀出生児縦断調査」においても、2001年生まれの20代の「29歳までには結婚したい」という割合は男43%、女59%で、半分程度は20代での結婚をイメージしています。 この半分という割合は決して低いわけではなく、1980年代からの出生動向基本調査を見ても、ほぼ40年間不動です。決して若者が結婚離れしているわけではありません。 問題はこの半分いる「29歳までに結婚したい」という希望が、2022年就業構造基本調査による有業20代既婚率という実態からみれば、その半分の25%程度しか実現されていないことです。ちなみに、1980年代までは20代で結婚したい希望はほぼ100%実現されていました。 要するに、20代のうちに結婚したい若者が、20代のうちに結婚できないという「不本意未婚」が問題であり、それが今の未婚化を形成しているわけです。尚、できない理由のうちの半分は経済的理由です。
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広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。