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荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

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解説中国の合計特殊出生率は、本国発表ではありませんが国連WPP統計によれば、2023年1.00(正確には0.998)と韓国やシンガポールに続いて1.0を割り込みました。 低出生率の原因は、日本や韓国と同様婚姻数の激減です。 中国の場合は、特に彩礼銭という風習(日本で言う結納金みたいなもの)がネックで、男性側が高額な現金と不動産と自家用車を用意しないといけない等の問題があり、それを当事者の若者が用意できるはずもなく、結局は用意できる親を持つ一部の富裕層しか結婚できないという件が問題になっていました。 本記事では、日本と同様子育て支援的な内容がベースになっていますが、それでは中間層の婚姻を促進することにはならず、多分何の効果も得られないでしょう。 それでなくとも、中国は一人っ子政策の影響で未婚男女比率が歪な「男余り」になっており、婚姻も出生も改善することはほぼ不可能な状況と言えます。

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コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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