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荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

報告

補足内閣府の「国民生活に関する世論調査」によれば、1990年代に30%台にとどまっていた「20代の将来の経済的不安」が2022年には倍の67%にまで上昇しています。本来、お金の心配などせずに好きな事ややりたい事に挑戦すべき年代が「お金がないから何も行動できない」という状態に陥っているわけで本末転倒。行動できないと諦めている中に、恋愛や結婚も含まれます。そして、当たり前ですが、経済的不安が高まれば高まるほど婚姻数と出生数は下がるという完全な負の相関があります。 そして、案外忘れられているのが、今の若者の親世代である40-50代の氷河期世代の国民負担率が異常にあがっていることです。彼らは自身の就職期に氷河期で苦しい目にあったばかりでなく、その後も増え続ける負担に苦しめられ、さらに教育コストなどは高騰し続けていて、その親世代を見ている子の若者が不安を覚えるのも当然でしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 末冨芳

    日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

    見解もっと若者にお金を使ってほしい、記事の大学生の言葉に同意します。若い世代が子どもを安心して産み育てる…続きを読む

  • 石川一郎

    学校改革プロデューサー

    見解教育現場に長年いる身からすると頭が痛い問題ですが、教育費が高いのは紛れもない事実であると強く思います…続きを読む

コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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