補足アリに種まきを手伝ってもらう植物としてよく知られているのはスミレですね。スミレとかカタクリとかの種にはエライオソームというアリの好物の物質が付いていて、アリはエライオソームに引き付けられて種を巣に運びます。多くのアリはエライオソームの部分を食べた後の種を捨ててしまうので、そこからスミレなどが芽を出すというシステム。そう言えば、都会のスミレは歩道脇のコンクリートの隙間とかに生えていることが多いですね。そういう所ではアリの巣もよく見かけます。
コメンテータープロフィール
天野和利(あまのかずとし)。時事通信社ロンドン特派員、シンガポール特派員、外国経済部部長を経て現在は国際メディアサービス班シニアエディター、昆虫記者。加盟紙向けの昆虫関連記事を執筆するとともに、時事ドットコムで「昆虫記者のなるほど探訪」を連載中。著書に「昆虫記者のなるほど探訪」(時事通信社)。ブログ、ツイッターでも昆虫情報を発信。
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