識者とコメンテーターが一触即発バトル壮絶15ターン「事実誤認」「でも」「でもじゃない!」「話をそらさないで!」
テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニングショー」が12日、放送され、コメンテーターと解説で出演した専門家が、一触即発のバトルを繰り広げる場面があった。 【写真】元内閣官房参与で慶大大学院教授もXで国民民主の主張に苦言 番組では、年収の壁引き上げが話題になる中で、厚生年金や健康保険などの社会保険料の支払いが発生する「106万円の壁」について、取り上げた。 コメンテーターとして出演する、企業経営者の安部敏樹氏が「106万円の壁撤廃は支持しますけど、減税の話は議論があるのに、社会保険料の話だけは議論がないままに、スルッと厚労省の部会だけで進んでいくというのは、フェアじゃないんじゃないですか?実質的には増税に近い話。ちゃんとオープンな議論をして、国民合意を得て進めてもらいたい」と話した。玉川氏が意見を述べたあとも「厚労省だけで決めないで」と繰り返した。 しかし、経済評論家の加谷珪一氏がこの発言に反論。「厚労省の味方をするわけではない」と前置きして、「ちなみにですね。この話はずっと厚労省の部会でやっていて、公開もされているので、これはちゃんと国民の合意形成を得た上で、勝手に進めている訳ではない」と話した。 安部氏はそれでも「分かりますけど、国会議員が議論した結論ではないですよね。民主主義で選ばれた人たちがやっているわけではなくて、部会で有識者として選ばれた人がやっている」と再反論。 加谷氏は「最終的には年金の法案とか、法改正で法律に体現されているので、勝手にやっているというのは違うと思います」と繰り返したが、安部氏は「まあ、でも国会で与党が安定しない状況では…」と納得せず。 すると、「であっても、国会を無視して決めているわけではないので、それは事実誤認だから、その発言はやめた方がいいと思います」と返した。 「いやいや、でも」と加谷氏の話を打ち消そうとする安部氏に、ついに加谷氏の顔色が変化。「でもじゃないですよ」と軽ギレ。「これはきちっと、厚労省の中で決めて制度改正で法改正をやっている話。勝手に進めている話ではないです」とこれまでの主張を繰り返した。 「少なくとも…」とまだ抵抗する安部氏に「事実とは違うから、テレビで事実と違うことを言うのは、いけない。ダメです」と加谷氏。「少なくとも減税の話とか…」と言葉がついて出た安部氏に「話をそらさないで下さい」とピシャリと言い切った。 安部氏は「本当に国民がその認識を持ってますか?という話です」とあくまで国民の理解に視点を置いたが、加谷氏は「それはよく分かるけど、勝手に進めていると言い切ってはダメですと言っているだけです。メディアでより、こういう話をちゃんと取り上げましょうというならいいですけど」と厳しく言い続けた。