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天野和利

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時事通信社・昆虫記者

報告

補足ハリガネムシに寄生されているカマキリはなぜかハラビロカマキリが多い。アスファルトの路上にいるカマキリの8割が寄生されれいるということなら、路上にいるハラビロカマキリを見つけたら、ほぼ確実に寄生されているはず。ハリガネムシが見たい人(あまりいないと思うが)は、路上のハラビロを探せ。なぜハラビロが寄生されやすいのかははっきりしないが、樹上に多く、樹上に産卵するハラビロは、カゲロウ(水生の幼虫が水中でハリガネムシの幼生を体内に取り込む)など水辺に大量発生する虫を食べる確率が高いという説もある。オオカマキリは乾いた草原に多くいるので、ハラビロほどカゲロウなどを食べないのかも。オオカマキリの卵は草原に産み付けられることが多いので、その草原が水辺だった場合には、大水などで卵や小さな幼虫が死んでしまう恐れも大きいかもしれない。そうすると水辺に多いカマキリはハラビロということになるのかも。

コメンテータープロフィール

天野和利(あまのかずとし)。時事通信社ロンドン特派員、シンガポール特派員、外国経済部部長を経て現在は国際メディアサービス班シニアエディター、昆虫記者。加盟紙向けの昆虫関連記事を執筆するとともに、時事ドットコムで「昆虫記者のなるほど探訪」を連載中。著書に「昆虫記者のなるほど探訪」(時事通信社)。ブログ、ツイッターでも昆虫情報を発信。

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