ゴキブリやハエ・蚊に「ありがとう」…商品開発で犠牲になった生き物、アース製薬が供養
商品開発のため犠牲になった生き物を弔うため、アース製薬(東京)は19日夜、兵庫県赤穂市坂越の妙道寺で虫供養を営んだ。
同社の主力工場がある赤穂市で40年以上前から毎年、この時期に開催。この日は仕事を終えた同社研究開発部員ら約90人が参列した。
寺の大広間にはアカイエカやワモンゴキブリ、トコジラミなど7種類の写真を飾り、楠千之住職が読経する中、参列者が焼香し、研究に尽くした虫たちに感謝した。
赤穂市の同社工場では約100万匹のゴキブリや約10万匹のハエや蚊など100種類以上の虫を飼育。タイや中国にも生物の飼育施設がある。
研究開発本部研究部の小堀富広部長(43)は「この日は一年の中でも特別な日。研究させてもらった虫たちにありがとうという気持ちで祈りました」と話していた。